SMSは携帯電話番号だけで簡単にメッセージを送受信できるサービスです。ほとんどの携帯電話で標準機能として利用できるため、多くの人に情報を届けられます。ビジネスにおいて顧客とのコミュニケーションに活用する機会も多いでしょう。

ただしSMSには文字数制限があるため、必要な情報を的確に伝えるには注意すべきポイントがあります。この記事ではビジネスシーンでのSMSの用途別の例文や各業界での利用シーン、SMS活用時の注意点などを紹介します。

この記事の内容
  • SMSは緊急度の高い連絡やクーポンの配布、予約内容のリマインドなど、さまざまなビジネスシーンで活用されている
  • SMSは金融・不動産・建設・インフラ・美容・小売・自治体など、さまざまな業界で広く活用されている
  • SMSをビジネス活用する場合は、「文字数制限がある」「画像や動画は添付できない」「1通ごとに送信料がかかる」といった点に注意が必要
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SMSはビジネスシーンでも活用されている

SMSはキャリアを問わずほとんどの携帯・スマホに標準機能として搭載されており、アプリのインストールなども不要で誰でも気軽に使えることが特徴です。

SMSは個人での利用だけではなく、以下のようなビジネスシーンでの連絡に活用されることも増えています。

  • 緊急度が高く必ず確認してもらいたい内容の連絡
  • 販売促進のためのクーポン送付やイベント告知
  • 予約内容や契約更新日などのリマインド

メッセージの到達率や開封率が高いことから、ビジネスシーンでも広く活用されています。

SMSの例文を用途別に8パターン紹介

先述の通り、SMSはさまざまなビジネスシーンで活用することができます。ここでは、具体的な8つの用途におけるSMSの例文を紹介するので、SMSを活用する際の参考にしてください。

予約日時のリマインド

飲食店や美容室などでは、予約日時のリマインドにSMSを活用するのがおすすめです。着眼率や開封率の高いSMSでリマインドを送信することで、予約忘れによる無断キャンセルを防ぐ効果が期待できます。

【例文】

〇〇様
(店名)へご予約いただきありがとうございます。
ご予約日が近づきましたのでお知らせいたします。
日時:〇月〇日 〇〇時
変更やキャンセルがある場合は、xx-xxxx-xxxxまでご連絡をお願いいたします。

(店名)
https://~ ※ サイトのドメインを使用することで安心に繋がります

クレジットカードや家賃などの督促

督促をしても「電話がなかなかつながらない」「書面での連絡に反応がない」といったケースは少なくありません。このような場合、SMSで連絡すると反応が得られる可能性があります。SMSで督促する際は、不審な連絡と思われないように宛名や会社名、連絡先をしっかり明記するようにしましょう。

【例文】

〇〇様

◯◯サービスをご利用いただきありがとうございます。
〇月分の引き落としができませんでした。
お手数ですが、至急下記までご連絡ください。

◯◯◯◯
xx-xxxx-xxxx
(社名またはサービス名、連絡先)

料金や契約内容の連絡

サービスの料金や契約内容の連絡にも、SMSが活用されています。以下で料金確定の連絡と契約内容の確認に活用できる例文を紹介するので、参考にしてください。

【例文】(料金確定の連絡)

〇〇様
(サービス名)の〇月分の料金が確定しました。
ご請求額は〇〇円です。〇月〇日までにご入金をお願いいたします。

【例文】(契約内容の確認)

〇〇様
(サービス名)をご利用いただきありがとうございます。
契約内容について下記のリンクからご確認いただけます。
契約内容の変更やご不明点がございましたら、(連絡先)までご連絡ください。
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本人認証

サービスの会員登録やWebサイトへのログインなどに、SMSを使った本人認証を活用するケースが増えています。携帯電話番号を使った認証は、ID・パスワードを使用する認証よりもなりすましのリスクを下げられるため、金融機関などセキュリティを重視する業界でもSMS認証が広く採用されています。

【例文】

【(サービス名)】
認証コードは「〇〇」です。
このコードは5分間有効です。
認証コードは決して他人に教えないでください。

重要度や緊急度の高い連絡

SMSはポップアップ通知が出て目に留まりやすいため、重要度や緊急度の高い連絡にも向いています。例えば、次のようなシーンです。

  • 災害時の緊急連絡
  • システムメンテナンスや障害の緊急連絡

それぞれの例文を以下で紹介するので、参考にしてください。

【例文】(災害時の緊急連絡)

〇〇地域に大雨特別警報が発表されました。
避難指示が出ていますので、安全を確保し、最寄りの避難所に避難してください。

【例文】(システムメンテナンスや障害の緊急連絡)

現在システム障害により、(サービス名)が一時的にご利用いただけません。
ご迷惑をおかけしますが、復旧作業を進めておりますのでしばらくお待ちください。
最新の情報は下記リンクよりご確認いただけます。
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販売促進・プロモーション

SMSはメールに比べて受信数が少ないため、他のメールに埋もれにくいというメリットがあります。そのため、販売促進・プロモーションに活用する企業も増えています。

【例文】

〇〇様
いつも(店名)をご利用いただきありがとうございます。
新メニューのご案内です!ぜひ下記リンクよりチェックしてみてください。
https://~ ※ サイトのドメインを使用することで安心に繋がります

見込み客へのフォロー

Webサイトから問い合わせをしたユーザーなど、見込み顧客へのフォローには、電話やメールに加えてSMSも効果的です。SMSは電話と違って時間を気にする必要がなく、相手の都合が良いときに確認できるうえ、メールよりも見落とされにくいというメリットがあります。

【例文】

〇〇様
先日はお問い合わせいただきありがとうございました。
その後のご検討状況はいかがでしょうか。
ご不明点がございましたら、こちらの番号までご連絡ください。

来店後のフォロー

SMSは、来店してくれた顧客へのフォロー連絡にも活用できます。来店後にフォローを行い、顧客との接点を保つことで、リピーターの獲得や顧客満足度の向上が期待できます。

【例文】

〇〇様
本日は当店をご利用いただきありがとうございました。
お困りの点やご質問がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
またのご来店を心よりお待ちしております。

アンケート

アンケート依頼にSMSを活用すると、ユーザーの目に留まりやすく、URLをクリックするだけで簡単に回答フォームにアクセスできる手軽さがメリットです。メールやはがきでアンケート依頼をしている場合は、SMSの活用も検討してみましょう。

【例文】

〇〇様
いつも(サービス名)をご利用いただきありがとうございます。
サービス向上のためのアンケートにご協力いただけますと幸いです。
以下のリンクよりご回答をよろしくお願いいたします。
https://~ ※ サイトのドメインを使用することで安心に繋がります

SMSの例文を業界別に17パターン紹介

さまざまな業界で活用されるSMSの業界別の活用例を紹介します。業界別に活用シーンと具体的な例文を17パターン紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

金融

金融業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 料金滞納時の督促連絡
  • セキュリティ強化のための本人認証

SMSは通知に気付きやすいため、督促業務など顧客と迅速に連絡を取りたい際に効率的です。またSMS認証を使用することにより個人情報保護などのセキュリティを強化できます。

督促連絡の例文は以下のようになります。

株式会社◯◯です。
◯月分の引き落としが確認できておりません。◯月◯日までに残高の確認をお願いいたします。

関連記事:SMSのクレジットカード業界での活用シーンとは?メリットや事例も解説

不動産・住宅

不動産・住宅業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 契約更新時、点検時、解約時などの居住者とのやりとり
  • 家賃未払い時の督促連絡
  • 外勤社員への情報共有

不動産業界では居住者への連絡事項が多く、行き違いがあるとトラブルにつながりかねません。電話やメールでは居住者と連絡が取りづらいことも多いため、SMSを活用できます。

住民への連絡の際の例文は以下のようになります。

◯◯管理会社です。
◯月◯日◯時~◯時にエレベーターの定期点検を行います。点検中はエレベーターが利用できませんのでご了承ください。

関連記事:不動産業界におけるSMSの活用法とは?メリットや事例も解説

建設・工事

建設・工事業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • スタッフへの情報共有
  • お客様との連絡手段

建設・工事業界では天候などの影響により直前のスケジュール変更や緊急の作業指示が発生することがあり、スタッフへスムーズに情報共有するためにSMSが活用されます。

またお客様との円滑なコミュニケーションにも有効です。

スタッフへの情報共有の場合の例文は以下のようになります。

本日◯月◯日は天候不良のため工事は中止となります。明日以降のスケジュールは改めてご連絡します。

インフラ

インフラ業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 工事日、点検日のリマインド
  • 顧客アンケートの依頼
  • 利用料金の督促連絡

工事日や点検日の前にSMSでリマインドしておくことで、最終確認ができ当日キャンセルや無断キャンセルを防ぐ効果があります。

また着眼率が高いSMSで利用者にアンケートの依頼をすることで回答率が向上し、サービス品質の改善に活かせます。

工事日のリマインドの例文は以下のようになります。

◯月◯日◯時にインターネット回線開通工事に伺います。当日はご在宅をお願いいたします。
日程変更をご希望の場合はxxx-xxxx-xxxxまでご連絡ください。

関連記事:SMSの電気・ガス業界への活用法とは?メリットや活用シーンを紹介

美容・エステ・スポーツクラブ

美容・エステ・スポーツクラブ業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • Web予約への誘導
  • 予約内容のリマインド
  • キャンセル待ちの連絡

予約へ誘導するための例文は以下のようになります。

お問い合わせありがとうございます。
〇〇へのご予約は次のURLからお願いいたします。
https://~

IVR(音声自動応答システム)と連携して予約のために電話をかけてきた方へWebからも予約できることを案内し、SMSで予約ページのURLを送信することもできます。

電話応対の工数を削減できるうえ、利用者は長時間待つ必要がありません。

小売

小売業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 商品の入荷連絡
  • 配送日時の連絡

SMSで入荷連絡を行うことでお客様が欲しい商品の入荷にすぐに気付くことができ、販売促進につながります。また事前に配送日時を連絡することで都合の良い日時を指定できるため、配達時の不在を防ぎます。

商品の入荷連絡の例文は以下のようになります。

◯◯ストアです。
品切れしておりました◯◯が本日入荷いたしました。
ご注文はこちらからお願いいたします。
https://~

自動車

自動車業界では、以下のようなシーンでSMSが活用されています。

  • 来店予約のリマインド
  • 新車の発売やキャンペーンの告知
  • 車検や定期点検等の案内
  • 購入後のフォロー
  • アンケートの送付

自動車は販売して終わりではなく、購入後のフォローも重要です。車検や定期点検の案内に加え、洗車やタイヤ交換、オイル交換など、メンテナンスに関する連絡にSMSを活用すると、顧客に気づいてもらいやすいのでおすすめです。

車検の案内の例文は、以下のようになります。

〇〇様、お車の車検が近づいております。〇月〇日までにご予約ください。
詳細は下記リンクよりご確認いただけます。
https://~

関連記事:自動車業界のSMSの活用シーンとは?メリットや注意点も解説

人材・採用

人材・採用業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 登録者の就業状況の確認
  • 面接日のリマインド

人材・採用業界では登録者の就業状況を正確に把握するため、連絡の取りやすいSMSが活用されます。答えやすいアンケート形式などにするとより効果的です。また面接日をリマインドすることで当日キャンセルや無断キャンセルを防ぎます。

就業状況確認の例文は以下のようになります。

株式会社〇〇です。
現在の就業状況についてアンケートにお答えください。
1.就業中 2.休職中 3.検討中

飲食店

飲食店業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 予約日時のリマインド
  • 従業員の面接日時連絡

飲食店は急な予約キャンセルが売上に深刻な影響を与えます。予約日の前にSMSでリマインドすることで当日キャンセルや無断キャンセルを防ぎます。

キャンセルや日程変更が早めにわかれば別の予約を受け付けることもできるため、店舗稼働率を上げるために効果的です。

予約日時リマインドの例文は以下のようになります。

レストラン〇〇です。
◯月◯日◯時から◯名でご予約を承っております。
キャンセルや日時変更のご連絡はxxx-xxxx-xxxxまでお願いいたします。

ホテル

ホテル業界では、以下のようなシーンでSMSが活用されています。

  • 予約日時のリマインド
  • 予約当日の連絡
  • 忘れ物に関する連絡
  • アンケートの送付
  • クーポンやキャンペーンの案内

ホテル業界では、顧客が連絡なく訪れない「ノーショー」が問題になっています。単なる予約忘れでノーショーが発生することもあるため、着眼率や開封率の高いSMSを使ってリマインドを送るのはノーショー対策に効果的です。そのほか、忘れ物の連絡やアンケートの送付など、さまざまなシーンで活用できます。

予約当日の連絡の例文は、以下のようになります。

本日はご予約いただいている〇〇ホテルへのご宿泊日です。チェックインは〇時から可能です。
〇〇様のお越しを心よりお待ちしております。

関連記事:ホテル業界にSMSを導入するメリットとは?活用シーンも紹介

レジャー・旅行

レジャー・旅行業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • キャンセル待ちの連絡
  • Web予約への誘導

人気の宿泊施設やツアーなど、キャンセル待ちに空きが出たとしてもメールや電話ではなかなかお客様へ連絡が取りづらい場合があります。

SMSなら気付きやすいため、スムーズに伝えることが可能です。混み合う電話予約もWeb予約へ案内することでお客様の待ち時間を減らせます。

キャンセル待ち連絡の例文は以下のようになります。

◯◯トラベルです。
お問い合わせいただいておりました〇〇ツアーに◯名分の空きが出ました。
お申し込みは次のURLからお願いします。
https://~

輸送

輸送業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 欠便、欠航の連絡
  • 予約日時のリマインド

事前の予約日時のリマインドや、急な欠便や欠航の連絡をスムーズに伝えるためにSMSが活用されます。

欠航連絡の例文は以下のようになります。

〇〇航空です。
◯月◯日◯時〇〇発の◯便は台風接近のため欠航となりました。
振替につきましては次のURLからご確認ください。
https://~

引越し・配送

引越し・配送業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 引越し日時、配送日時の連絡
  • 顧客アンケートの依頼

引越し日時のリマインドや配送日時の連絡にSMSを活用することで、当日キャンセルや配達時の不在を防ぐために役立ちます。

配送日時の事前連絡の例文は以下のようになります。

◯◯運輸です。
◯◯からのお荷物を◯月◯日◯時~◯時にお届け予定です。
お届け日時の変更は次のURLからお願いします。
https://~

教育・学校

教育・学校業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 受講の促進
  • キャンペーン等の連絡

授業のキャンセル待ちに空きが出た際のスムーズな連絡や、期間限定のお得なキャンペーンなど受講を促進するための手段として活用されます。

受講促進の例文は以下のようになります。

◯◯オンラインスクールです。
◯月中に入会いただくと受講料がお得になるキャンペーンを開催中です。
詳しくはこちらからご確認ください。
https://~

関連記事:教育業界にSMSを導入しよう!メリットと活用シーンをご紹介

医療・福祉

医療・福祉業界では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 診療予約、定期検診のリマインド
  • 利用者、家族とのコミュニケーション

病院の受診予約や定期検診のリマインドにより受診率の向上が期待できます。また、デイサービスの送迎時間などを利用者の家族にも送信することにより、スムーズなコミュニケーションが可能です。

定期健診の例文は以下のようになります。

◯◯病院です。
前回の定期検診から6ヶ月経過しました。定期的な検診をおすすめしております。
ご予約はこちらからお願いします。
https://~

関連記事:医療業界(病院・診療所・薬局)でのSMS活用法とは?SMSの利点や活用事例も紹介

コールセンター

  • Webサイトへの誘導
  • お客様とのコミュニケーション

よくある質問やWebで解決できることはSMSを利用してWebページを案内します。オペレーターの業務効率化とお客様の待ち時間の軽減に効果的です。コールセンターからお客様へ連絡を取りたい際にも気付きやすいSMSが活用されます。

Webサイト誘導の例文は以下のようになります。

お問い合わせありがとうございます。
◯◯の操作につきましては次のURLからご確認ください。
https://~

自治体

自治体では以下のようなシーンでSMSが活用されます。

  • 特定健診のお知らせ
  • 感染症患者への連絡

自治体が主催する特定健診やイベントの連絡など、広く周知したい内容の告知にSMSの活用は効果的です。また新型コロナウイルスの感染拡大時には保健所のスタッフ不足により電話がつながりにくいことが問題になりました。

SMSでの連絡に切り替えることで電話応対の業務負荷が減り、より多くの人をサポートできる体制へとつながります。

特定検診の例文は以下のようになります。

2022年度の◯◯市特定健診のご案内です。
指定の医療機関で受診できますのでこちらからお申し込みください。
https://~

関連記事:自治体・役所のSMS活用法とは?メリットや注意点、事例を解説

SMSで文面を作成する際の5つのポイント

SMSには、メールやメッセージアプリと異なる特徴がいくつかあります。SMSでは必要な情報を正確かつ簡潔に伝える必要があるため、文面を工夫しなければなりません。

ここでは、SMSで文面を作成する際の5つのポイントを紹介します。

文字数は短く、シンプルに

SMSには文字数制限があるため、必要な情報をシンプルに伝えることが重要です。メールや手紙などの書き出しに入れる時候のあいさつなどもSMSでは必要ありません。要件と関係のない内容はできる限り省き、単刀直入に本文から書き出しましょう。

さらにSMSは70文字以内で文面をまとめると新着通知された際に全文が携帯端末の待ち受け画面に表示されます。お客様が携帯端末を見た際に一目で要件が伝わることは大きなメリットです。

コンパクトな文面にすることが開封率やレスポンスを向上させるポイントと言えます。

具体的でわかりやすい内容を意識する

限られた文字数で用件を伝えるためには、具体的でわかりやすい内容を意識することが大切です。「何を伝えたいのか」「受け取った相手は何をすべきなのか」を簡潔に伝えられる文面を作成しましょう。

例えば、支払いの催促であれば、支払いの期限や方法などの必要な情報を端的に記載します。予約のリマインドなら、予約の日時や人数、変更やキャンセル時の連絡先などを明確に伝えることが大切です。

曖昧な表現や丁寧すぎる言い回しは避け、明確で簡潔な文面を意識してください。

用件を絞る

SMSの魅力は、短くシンプルに内容を伝えられることです。そのため、できるだけ多くの要素を多く詰め込みたいという気持ちは抑え、1つのメッセージには1つの用件となるよう意識しましょう。

例えば、予約のリマインドとプロモーションの内容を1つのメッセージにまとめてしまうと、文字数が長くなるだけでなくリマインドの内容が見落とされるおそれがあります。重要な情報を確実に伝えるために、用件ごとにメッセージを分けるようにしてください。

送付するタイミングを意識する

SMSは送信するタイミングも非常に重要なポイントです。「ユーザーが携帯電話を見ている時間帯に送信する」「ユーザーに求めるレスポンスに合わせて送信する」ことを意識しましょう。

たとえば「折り返し電話がほしい」というメッセージであれば12時~13時のお昼休憩の時間や、業務終了後の18時~19時などに送信するとコールバック率の向上が期待できます。

また読んでほしいターゲットによって最適な送信タイミングは異なります。たとえばビジネスマンをターゲットとする場合、通勤時間帯である午前8時~9時頃は通勤電車の中でスマホを見る人が多いと想定されるでしょう。

このようにタイミングを意識することで、通知に気付く確率や開封率を高め効果的にSMSを活用できます。

返信が必要な場合は明記する

重要度や緊急度が高く、相手から返信をもらいたい場合には、その旨を明記しましょう。「ご確認ください」といった曖昧な表現では、返信をもらえない可能性があります。

例えば、「お支払いが完了したらこのメッセージにご返信ください」など、相手に求める具体的なアクションを明記することが大切です。

SMSをビジネス利用する際の注意点

SMSをビジネス利用する際には、次のポイントに注意してください。

  • 文字数制限がある
  • 画像や動画は添付できない
  • 1通送信するごとに料金がかかる
  • 特定電子メール法を遵守する

それぞれの注意点について、以下で詳しく見ていきましょう。

文字数制限がある

SMSには文字数制限があり、1通あたりの上限は全角670文字(半角1,530文字)までです。ただし、一部のキャリアや端末では全角70文字(半角160文字)までしか送れないケースもあります。文字数の上限を超えるとメッセージが2通以上に分割されるため、注意してください。

このように、一度に送信できる文字数に限りがあるのがメールとの大きな違いです。そのため、SMSで送信するメッセージは短くシンプルにまとめることを意識し、用件を絞って記載するよう心がけましょう。

画像や動画は添付できない

SMSは文字数制限があるだけでなく、画像や動画が添付できない点にも注意が必要です。HTMLメールのように文字の装飾もできないため、SMSはシンプルなテキストのやりとりに活用しましょう。

SMSで画像や動画を送りたい場合は、クラウドストレージやWebサイトに画像や動画をアップロードし、そのリンクをメッセージに記載する方法があります。SMSにファイルを添付する必要がある場合は、この方法を活用してください。

1通送信するごとに料金がかかる

SMSは、1通送信するごとに料金がかかります。1通あたりの料金は3~33円前後が一般的で、送信する文字数が多くなるほど送信料が高くなるのが特徴です。また、法人向けSMS送信サービスを利用する場合、1通あたりの送信料は10~18円前後になります。

SMSの送信数や送信頻度が高い場合は、送信コストに注意してください。

特定電子メール法を遵守する

SMSをビジネスで利用する際は、「特定電子メール法」を遵守しなければならないことに注意しましょう。

特定電子メール法とは、短時間のうちに無差別かつ大量に送信される広告や宣伝メールなどのいわゆる「迷惑メール」を規制する法律ですが、SMSも対象となります。

ビジネスにおいて重要なポイントは「広告や宣伝を含むメッセージは事前に送信相手の同意を取ること」と規定されている点です。

つまりプロモーションや販促などを目的とするSMSメッセージは、必ず送信する前に相手の承諾を得る必要があります。きちんと遵守しなければ罰金が課せられるうえ、トラブルや社会的な信用失墜につながる恐れがあるので注意しましょう。

関連記事:【第4回】SMS導入担当者が必ず理解しておきたい3つの法律

ビジネスで活用する際はSMS送信サービスがおすすめ

ビジネスでSMSを活用する場合、多くの顧客へ一斉にメッセージを送信したい場面が多いのではないでしょうか。しかし、通常のSMSでは一つのメッセージは一人の相手にしか送信できません。多くの顧客へ一人ひとり個別に送信するには膨大な時間がかかってしまいます。

そこで、企業がSMSをビジネスに活用するには法人向けSMS送信サービスの利用がおすすめです。携帯やスマホではなくパソコンから操作ができ、SMSを一斉もしくは個別に送信することができます。

関連記事:SMSを一斉送信するには?メリットとサービスの選び方

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