SMS(ショートメッセージサービス)は、個人間のやり取りだけでなく、企業の重要な連絡手段としても広く活用されています。
とくに複数の宛先に同時にメッセージを届ける「一斉送信」は、重要なお知らせやリマインド、緊急連絡など、ビジネス上のコミュニケーションの効率化に有効な手法です。
本記事では、SMSを一斉送信する方法やメリット・デメリット、主な活用シーンをわかりやすく解説します。サービス選定のポイントや実際にSMS一斉送信を活用している企業の事例も紹介しているので、導入を検討する際の参考情報としてお役立てください。
- SMSの一斉送信は、個人のスマートフォンでは実施できず、法人向けのSMS送信サービスが必要
- SMSは顧客に確実に情報を届ける手段として、重要なお知らせや緊急時の連絡に適している
- 文字数制限や送信コスト、オプトイン・オプトアウトの管理など、SMS運用時にはいくつか注意が求められる
- 督促・未払いの通知や予約リマインド、アンケート調査など、SMSはビジネスのさまざまなシーンで活用されている
- SMS送信サービスを選ぶ際は、到達率の高さや送信処理能力、必要な機能、セキュリティ体制などを考慮することが重要
目次
- SMSを一斉送信する方法
- 企業がSMSの一斉送信を利用する5つのメリット
- SMSの一斉送信で生じやすい4つのデメリット
- ビジネスにおけるSMS一斉送信の主な利用シーン
- SMS一斉送信の導入ステップ
- SMS送信サービスを選ぶ際の4つのポイント
- SMS一斉送信を効果的に活用した企業の事例
- SMS一斉送信サービスの活用で業務効率化を実現!
- SMS一斉送信に関するよくある質問

SMSを一斉送信する方法
ビジネスにおいて、複数の宛先にまとめてSMSを送信するには、スマートフォンに標準搭載されているメッセージ機能ではなく、専用の仕組みを用いた一斉送信がおすすめです。
ここでは、個人スマホの限界と、ビジネスで活用できる一斉送信の方法をわかりやすく解説します。
個人のスマホでは一斉送信できない
スマートフォンや携帯電話の標準的なSMSアプリは、基本的に1対1のやり取りしか想定されていません。そのため、個人のスマートフォンでは、複数の宛先への一斉送信ができません。グループ送信機能がある場合でも、送信対象が限られているため、業務用途としては不十分です。
また、1日に送信できるSMSの通数は、システム負荷軽減や迷惑メール対策のために各キャリアが上限を設けており、個人端末だけでビジネスに必要な配信量をまかなうことは現実的ではありません。
一斉送信には「法人向けSMS送信サービス」の導入が必要
企業が複数の宛先にSMSを一斉送信するには、法人向けのSMS送信サービスを利用する必要があります。SMS送信サービスでは、一斉送信だけでなく、個別送信やAPI送信もできるため、特定のタイミングでユーザーにメッセージを送りたい場合にも柔軟に対応可能です。
つまり、ターゲットを絞った送信や全体向けの送信など、状況に応じた使い分けが可能で、従来の手作業による送信と比べて大幅な業務効率化が期待できます。
企業がSMSの一斉送信を利用する5つのメリット

顧客への連絡手段が多様化するなかで、情報を確実に届けることは企業にとって重要な課題です。連絡手段のひとつであるSMSは、高い到達性と即時性を備えており、多くの企業や自治体で注目されています。
ここでは、企業がSMS一斉送信を活用することで得られる代表的な5つのメリットを紹介します。
1.到達率・開封率が高い
SMSは携帯電話番号宛てに直接送信され、スマートフォンの画面上にプッシュ通知として表示されるため、ユーザーの目に留まりやすい点が特徴です。
メールの場合は受信に気づかれなかったり、迷惑メールフォルダに振り分けられたりすることもありますが、SMSは到達率・開封率が高く、他のメッセージに埋もれにくいのが強みです。そのため、重要なお知らせや対応を促したい連絡に適しています。
SMSの到達率については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:SMSの到達率はどれくらい?高い到達率の理由と接続方式による違い
2.宛先が変わりにくい
SMSは携帯電話番号を宛先として送信するため、長期間にわたり顧客と接点を保ちやすい点が特徴です。
以前は携帯端末で利用するメールとしてキャリアメールが主流でしたが、現在ではフリーメールを利用するなど、ユーザーの設定は多様化しています。その影響で、キャリアメールを利用しないケースや、機種変更を機にメールアドレスを変更するケースも少なくありません。
一方、携帯電話番号はキャリアや端末を変更しても同じ番号を使い続けるのが一般的です。そのため、過去に取得した電話番号情報を活用し、継続的に情報発信を行いやすいコミュニケーションチャネルといえます。
連絡先のメンテナンス負荷を抑えつつ、安定した到達性を確保できる点は、企業にとって実務面での大きな利点です。
3.多数の顧客に重要な通知を一斉送信できる
SMSの一斉送信は、多数の顧客に対して重要な通知をまとめて発信できる点がメリットのひとつです。
たとえば、システム障害の発生や契約・手続きに関する重要なお知らせなど、企業活動では多数の顧客へ迅速に連絡しなければならない場面があります。少数であれば個別連絡でも対応できますが、対象者が増えるほど電話や個別送信では工数が増え、連絡漏れのリスクも高まります。
SMSの一斉送信を利用すれば、あらかじめ条件に合致する顧客へ同時にメッセージを届けることが可能です。SNSのDM(ダイレクトメッセージ)とは異なり、アカウントの利用状況に左右されにくいため、重要な情報を確実かつ効率的に通知できる点が特徴です。
4.メッセージの送信コストを抑えられる
SMSの一斉送信を活用すれば、短時間で多数の顧客に同じ内容をまとめて届けられるため、人的コストを削減できます。
しかし、企業が顧客に連絡する手段として電話や郵送を利用する場合、多くの時間やコストがかかります。たとえば、電話は不在や折り返し対応が発生しやすく、担当者の工数や人件費が膨らみやすい点が特徴です。郵送では大量の印刷物や発送準備、郵送費などが発生します。
また、SMS送信サービスは1通ごとに課金される従量課金制が一般的で、送信が成功した分だけ費用が発生する仕組みです。そのため、無駄なコストを抑えながら効率的に情報を伝えられる点がメリットです。
5.プライベートのメッセージと区別できる
チャットアプリやSNSのように日常的なやり取りが多いツールでは、ビジネス目的のメッセージが埋もれたり、利用者が煩わしさを感じることもあります。一方で、SMSはプライベートのメッセージと混ざりにくく、重要な連絡として受信者に認識されやすい点が特徴です。
SMSはアプリのインストールが不要で、端末の標準機能として利用できるため、利用環境に左右されません。短いテキストで要点を明確に伝えられるため、企業からの通知や案内をシンプルかつ確実に届けられる手段として活用できます。
SMSの一斉送信で生じやすい4つのデメリット
SMSの一斉送信は迅速かつ確実に情報を届けられる便利な手段ですが、企業で運用する際にはいくつかの注意点があります。
ここでは、文字数制限やオプトイン・オプトアウト管理の課題など、企業が事前に理解しておくべき4つのデメリットを詳しく解説します。
1.文字数に制限がある
SMSでは、1通あたりに送信できる文字数に制限があります。
具体的には、全角で最大670文字、半角で1,530文字程度が上限のため、長文や詳細な情報を一度に伝えるのは難しい場合があります。ビジネスでの通知やキャンペーンに関するメッセージは、情報を簡潔に整理し、必要に応じて短縮URLで補足するなどの工夫が必要です。
また、文字数が増えるほど1通あたりのコストが高くなる場合もあるため、費用対効果を考慮した運用が求められます。複数の情報を送る際には、内容を分割するか、優先度をつけて要点だけを伝える対策が重要です。
2.オプトイン・オプトアウトの管理に手間がかかる
広告やマーケティング目的でSMSを一斉送信する場合、顧客から事前に受信同意(オプトイン)を取得することが、特定電子メール法で義務付けられています。顧客から受信拒否(オプトアウト)の申し出があった場合には、速やかに配信リストから除外しなければなりません。
顧客ごとに同意状況や配信履歴を正確に管理する必要があるため、手作業では煩雑になりやすく時間もかかります。管理が不十分だと法的リスクや顧客の不信感が高まり、企業の信頼低下や行政指導の対象になる可能性もあるため、SMS一斉送信のリスクとして認識しておく必要があります。
3.画像や動画を添付できない
SMSはテキストメッセージ専用のサービスであり、画像や動画の添付には対応していません。営業資料や製品カタログなど視覚的な情報を用いる場合は、別途Web上のストレージや自社サイトにファイルをアップし、URLを送信するなどの工夫が必要です。
しかし、受信者がリンク先にアクセスする手間が増えることで、情報伝達の即時性や利便性は低下します。多くの情報を視覚的に伝えたいケースでは、メールやチャットツールなどの連絡手段との併用を検討することが推奨されます。
4.送信する側に料金がかかる
SMSは受信する側は無料ですが、送信する側には1通ごとに料金が発生します。SMS一括送信専用のサービスを利用する場合は、月額利用料がかかることもあります。
そのため、無作為に送信するのではなく、重要な通知やレスポンスが期待できるターゲットに絞って配信することが、コスト効率の面で重要です。送信後はレスポンスを分析し、費用対効果を確認しながら内容や送信タイミングを最適化する運用も求められます。
ビジネスにおけるSMS一斉送信の主な利用シーン

SMSの一斉送信といっても、どのように便利なのか具体的にイメージがわきにくいかもしれません。ここでは、督促・未払いの通知や予約リマインド、緊急時の連絡など、業務での代表的な活用例をいくつか紹介します。
1.督促・未払いの通知
到達率・開封率が高いSMSは、滞納者への督促や決済、手続き期限の通知に適しています。たとえば、家賃や光熱費、クレジットカードの決済通知など、さまざまな料金や契約の督促に利用可能です。
電話では相手が忙しくて出られない場合があり、メールでは他のメッセージに埋もれて見落とされる可能性があります。SMSなら顧客のスマートフォンに直接届き、即時に確認してもらえる可能性が高まるでしょう。
支払い期日前のリマインドと組み合わせれば、未払いリスクの軽減にもつながります。
SMSによる督促の注意点については、以下の記事をご確認ください。
関連記事:SMSによる督促は違法?メリットや注意点、企業の活用事例を紹介
2.予約のリマインド
SMSの一斉送信は、予約確認やリマインド通知としても有効です。たとえば、飲食店やスクール、歯医者・美容院などの日常的な予約確認に活用されています。
とくに飲食店の予約に関しては、無断キャンセルで店舗側に損害が発生する事例が社会的に問題になっています。そのため、前日に予約内容を確認する通知を送り、キャンセルする場合に忘れず手続きができるような仕組みを整えることが重要です。
そこで効果的なのが、到達率・開封率が高いSMSの活用です。SMSは、メールや電話に比べて多数のメッセージに埋もれることが少ないため、重要なお知らせを確実に届ける際に役立ちます。電話や郵送よりもコストや手間を抑えつつ、予約管理を効率化できる点も特徴です。
リマインドメールの書き方や具体的な例文について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
関連記事:リマインドメールの書き方完全ガイド!シーン別例文10選とポイントを紹介
3.配送日時の連絡
配送が必要な商品を購入した場合や、作業員が修理に出向くサービスを提供している場合、顧客の自宅に訪問する日時を事前に通知することが推奨されます。これは、顧客が不在だと業務が完了せず、宅配でも再配達が発生するなどの無駄が生じるためです。
SMSを使って配送や作業の前に訪問日時を通知すれば、顧客の在宅率を高め、業務の停滞を減らせます。日時変更の申し込みも受け付けられるため、個別対応が必要なケースにも柔軟に対応できるでしょう。
以下の記事では、物流業界におけるSMSの活用方法について詳しく解説しています。
関連記事:SMSの物流業界での活用方法とは?活用のメリットや事例も解説
4.障害通知などの緊急時の連絡
自然災害やシステム障害、臨時休業など緊急時の連絡手段としてもSMSは有効です。
たとえば、突発的な事故や自然災害で飛行機や交通機関が欠航・遅延した場合、チケットを持っている顧客に速やかに通知しなければ、現地で足止めに遭うなどの混乱が生じることもあるでしょう。
このような緊急時には、メールでは届いたか確認しづらく、電話では多数の利用者に同時に連絡するのが困難です。しかし、一斉送信が可能なSMSなら、短時間ですべての対象者に状況を伝えられます。到達率や即時性にも優れているため、混乱を最小限に抑えながら、確実に情報を届けられる点が特徴です。
緊急時の連絡にSMSがおすすめな理由は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:緊急連絡にはSMSがおすすめ!メリットや他の方法との違い
5.安否確認・自治体からの連絡
地震や台風などの災害時には、従業員や関係者の安全確認が最優先です。そのため、即時性と高い到達率を備えているSMSが、被災状況や安否確認を効率的に行う手段として多くの企業や自治体で活用されています。
単純な連絡だけでなく、返信機能を活用すれば、安否状況の集約や現場対応の優先順位付けも容易です。停電やシステム障害などの緊急情報を迅速に配信できるため、事業継続計画(BCP)の観点からも有効なコミュニケーションツールといえます。
安否確認へのSMS活用について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:安否確認にSMSを活用しよう!緊急連絡の課題をSMSで解決
6.SMS認証による本人確認
SMSの一斉送信は、本人確認や認証を目的とした用途でも広く活用されています。代表的なのが、会員登録時やログイン時、各種サービスの申し込み時などに行われるSMS認証です。
SMS認証とは、登録された携帯電話番号宛てに認証コードを送信し、本人による操作であるかを確認する仕組みです。金融機関やECサイト、会員制サービスの多くは、不正利用やなりすましを防ぐためにSMS認証を導入しています。
電話番号は個人と強く紐づいているため、なりすましのリスクが低い点が特徴です。SMSによる本人確認を行うことで、重要な手続きや取引の安全性を高められます。
SMS認証サービスの導入については、サービスページをご覧ください。
また、SMS認証の仕組みや活用方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
関連記事:SMS認証とは?本人確認の仕組みやメリット・デメリット、導入方法を紹介
7.アンケート収集・プロモーション
SMSは、アンケートやキャンペーン告知などのプロモーション活動でも効果的です。
アンケートといえば、従来は紙媒体の用紙・ハガキなどに記入して郵送してもらう方法や、メール・コールセンターを使った方法が一般的でした。しかし、手間のかかる郵送では回収率が低く、メールで送った場合は気づかれずに放置されるケースが多くありました。
SMSを活用してWebフォームへのリンクを組み込めば、顧客はスマートフォンから簡単に回答が可能です。SMSは郵送やメールよりも開封率が高いため、アンケートの回収率向上も期待できます。
特定のターゲット層に絞ったタイムリーな配信も容易で、販売促進や来店誘導のためのツールとしても適しています。
アンケートやプロモーションへのSMS活用は、多くの企業が採用している戦略のひとつです。以下の記事をあわせて確認し、具体的な運用イメージを把握しておきましょう。
関連記事:SMSアンケートのメリットと活用事例、回答率向上の工夫や導入法を解説
関連記事:SMSは販促ツールとしておすすめ!注目される理由と活用事例を紹介
8.社員への業務連絡
企業では、社員同士のやり取りにさまざまなツールが利用されていますが、必ずしも全員が同じツールを使っているとは限りません。一般的なメッセージアプリでも、使用していない社員がいる場合もあります。
社員全員に重要な通知を一斉に送る必要がある場合、電話連絡では時間がかかり、メールアドレスが変更されていれば届かないこともあるでしょう。その点、フィーチャーフォン(ガラケー)やスマートフォンなど、携帯電話番号をもつ社員なら誰でも使えるSMSは非常に有効です。
以下の記事では、業務連絡にSMSが適している理由や他の連絡手段との違いをわかりやすく解説しています。
関連記事:SMSが業務連絡に選ばれる理由とは?他ツールとの違いと活用事例
SMS一斉送信の導入ステップ
企業でSMS一斉送信を導入するには、個人端末からの送信とは異なり、法人向けサービスの利用が前提です。ここでは、以下のステップに沿って順に解説します。
- 要件を明確にする
- SMS一斉送信サービスを選定する
- SMS一斉送信サービスを実装してテスト配信する
- 効果測定を行い、改善を繰り返す
順を追って進めることで、初めての導入でも安心して運用を開始できます。
ステップ1:要件を明確にする
SMS一斉送信サービスを導入する前に、まず自社の利用目的と必要な要件を明確にすることが重要です。主な用途と要件は以下のとおりです。
| 用途 | 要件 |
|---|---|
| 重要なお知らせ | 高い到達率、主要キャリアへの対応、再送信機能 |
| 認証 | API連携、システム運用のしやすさ |
| マーケティング・キャンペーン | 長文送信への対応、リンククリック分析、予約配信 |
社内のニーズを整理し、どのような機能が必要かを洗い出すことで、サービス選定が効率的に進められ、導入後の運用もスムーズになります。
ステップ2:SMS一斉送信サービスを選定する
要件が明確になったら、それに合致するSMS一斉送信サービスを比較・検討します。
サービスを選定する際は、過去の導入事例・運用実績や詳しいサービス内容を確認しましょう。トライアルが可能なサービスでは、実際に送信リストをインポートし、操作性や配信フローを体験することで、導入後のギャップを防げます。
また、認証用途でAPI連携が必要な場合は、サンプルコードを活用し、エンジニアと連携して自社システムへの組み込み可否を確認しましょう。事前にベンダー担当者と相談することで、運用面でのトラブルを最小限に抑えられます。
ステップ3:SMS一斉送信サービスを実装してテスト配信する
採用するSMS一斉送信サービスが決まったら、テスト環境を構築して少数の送信先を対象に配信確認を行います。メッセージの作成やリストのアップロードはCSV形式で行うことが一般的です。
テスト配信では、到達率や表示内容、リンクの正確性を確認し、必要に応じてメッセージ文面や送信タイミングを調整します。問題がなければ、徐々に対象範囲を広げて本格運用に移行します。
ステップ4:効果測定を行い、改善を繰り返す
本番運用を開始した後は、送信後の効果測定と改善を継続的に行うことがポイントです。
開封率やクリック率などユーザーの反応を分析し、必要に応じて文面の改善や配信日時・頻度の調整を行います。運用中に発生する課題は、ベンダーのサポートを活用することで迅速に解決でき、運用の安定性を高められます。
SMSは送信コストがかかるため、データにもとづいた改善を繰り返すことで、費用対効果を高めることが可能です。
SMS送信サービスを選ぶ際の4つのポイント
SMS一斉送信サービスは数多く存在しますが、企業が効果的に活用するためには、自社の目的や業務に合ったサービスを選ぶことが重要です。ここでは、次の4つの観点に注目して、選定時に押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。
- 国内直収型のサービスか
- 送信処理能力が高いか
- 豊富な機能が揃っているか
- セキュリティ・サポート体制が充実しているか
これらのポイントを理解し、自社に最適なSMS送信サービスを見極めましょう。
1.国内直収型のサービスか
SMS送信サービスには、国内キャリアと直接接続する「国内直収接続」と、海外回線を経由する「国際網接続」の2種類があります。
国内直収接続は、到達率が高く、迷惑メール判定のリスクも低いのが特徴です。一方、国際網接続は国内キャリアのフィルタリングによって迷惑メールとしてブロックされる場合があり、重要な情報を確実に届けるには不向きです。
メッセージを届けたい対象が国内の場合は、国内直収型サービスの導入を検討しましょう。
2.送信処理能力が高いか
大量のSMSを一斉に送信するには、送信処理能力が高いサービスを選ぶことがポイントです。スピーディーな通知を必要とする事業者ほど、処理速度や同時配信可能件数の確認は欠かせません。多くの顧客を抱えている場合も、送信処理能力は重要な判断基準です。
送信処理能力が低いと遅延が発生しやすく、場合によっては企業全体の大きな損失につながることもあります。
たとえば、SMS認証を導入している場合、配信遅延は新規登録や決済の妨げとなり、ユーザー体験(UX)の著しい低下を招きます。数千件~数十万件規模の一斉送信に耐えられるSMS送信サービスを選ぶことで、ビジネスチャンスを逃さず、スムーズで確実な情報伝達を実現できます。
3.豊富な機能が揃っているか
SMS送信サービスを比較する際は、一斉送信だけでなく、自社の業務内容に適した機能を備えているかどうかも確認しましょう。
たとえば、配信スケジュールの設定や自動返信などの機能があると便利です。また、API対応によるシステム連携や双方向通信が可能なサービスでは、認証業務や顧客対応の幅を広げられます。
導入後に「必要な機能が使えない」といった事態を避けるため、事前に仕様や操作性を確認することも大切です。
4.セキュリティ・サポート体制が充実しているか
顧客情報を扱うSMSサービスでは、セキュリティやサポート体制が万全であることも重要な選定ポイントです。
万が一顧客情報が漏洩した場合、企業の信用失墜は避けられません。そのため、アクセス制限や不正ログイン防止、脆弱性対策など十分なセキュリティ対策が施されているかを厳しくチェックしましょう。金融機関など顧客の資産に関連する業務でSMSを利用するのであれば、強固なセキュリティが絶対条件です。
あわせて、万が一のトラブル時に迅速に対応できるサポート体制が整っているかも確認しましょう。
法人のSMS活用やサービスの選び方についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:法人向けSMS送信サービスとは?個人向けとの違いや失敗しない選び方
SMS一斉送信を効果的に活用した企業の事例
SMSの一斉送信を実際に導入した企業では、電話やメール中心の連絡体制で抱えていた課題が解消され、滞納率の改善や事務作業の軽減といった具体的な成果が確認されています。
企業事例を参考に、SMS一斉送信の効果的な運用方法や導入のポイントを把握し、自社の業務改善に役立てましょう。
株式会社アーラリンク
株式会社アーラリンクでは、個人・法人向け携帯レンタルサービスの利用者増加に伴い、SMSを1件ずつ手動で送信する運用が限界を迎えていました。
そこで、SMS一斉送信サービスを導入し、請求情報や督促連絡を短時間でまとめて送信できる体制を整えました。これにより、送信作業にかかる工数を大幅に削減しています。
導入をきっかけに社内システムとAPI連携を行い、入金確認後のサンクスメッセージを自動送信できる仕組みも構築しています。請求・督促にとどまらず、顧客対応全体の自動化を進めることで、顧客との接点を増やしつつ、さらなる業務効率化を実現しています。
東京海上日動あんしんコンサルティング株式会社
東京海上日動あんしんコンサルティング株式会社では、大学生向け損害保険の請求受付に関する問い合わせが3月に集中し、電話対応が追いつかないことが課題となっていました。音声ガイダンスでWeb請求を案内していたものの、検索を促すだけでは十分な改善につながりませんでした。
そこで、SMS一斉送信サービスを導入し、請求を希望した顧客に請求受付用のURLを自動送信する仕組みを構築しています。これにより、Web請求率は45.7%から75.1%に向上し、約30ポイントの改善を達成しました。
電話対応が必要な顧客に絞られたことで応対がスムーズになり、電話対応後の入力作業にかかる負担も軽減されています。
アイベックスエアラインズ株式会社
アイベックスエアラインズ株式会社では、地方路線のフライト欠航・遅延の連絡を、電話での個別連絡に頼らざるを得なかったため、多くの時間と手間がかかっていました。コロナ禍による欠航便の増加と出勤制限も重なり、対応人員の確保も難しい状況でした。
こうした状況を改善するため、2020年8月にSMS一斉送信サービスを導入しています。その結果、欠航・遅延情報を効率的に通知できるようになり、5〜6名で対応していた業務を在宅勤務の1名で対応できるようになりました。
今後はオンラインチェックインなど、新たな顧客接点でもSMSの活用を検討中です。
PayPay銀行株式会社
PayPay銀行では、金融庁のガイドラインにもとづき、顧客の登録情報を最新化するための継続的顧客管理を実施しています。しかし、従来のメール配信では、顧客が未確認のまま放置してしまうケースや、メールアドレスが変更されていた場合にリーチできないという課題がありました。
これらの課題を解決するために、SMS一斉送信サービスを導入しています。SMSによる一斉送信は、メールでは反応が得られなかった顧客に対する確実なアプローチを実現し、顧客情報更新の効率化に貢献しています。
今後は、個人事業主などにも対応を広げ、SMSの活用範囲をさらに拡大する予定です。
株式会社ジェーシービー
株式会社ジェーシービーは、クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済を提供する企業です。
同社では郵便・電話・メールを通じて顧客に重要な情報を伝えていましたが、これらの手段では情報を確実に届けきれないことが課題でした。そこで、新たなコミュニケーションツールとして「空電プッシュ」を活用したSMS一斉送信を導入しました。
到達率・開封率が高いSMSの活用により、顧客への情報伝達がより確実になり、コンタクト手段の多様化が進んでいます。SMS一斉送信は、口座引き落とし設定をしていない顧客や、Webでの手続きを途中で離脱した顧客への再案内など、複数の部門で幅広く活用されています。
明治安田生命保険相互会社
明治安田生命保険相互会社は、SMS一斉送信サービスを活用して高いアンケート回収率を実現しています。
サービス導入前は郵送でのアンケート調査を実施していましたが、回収率が低く、顧客のリアルな声を十分に把握できませんでした。個別の応対内容に対するフィードバックを得ることも難しく、より精緻な改善活動が求められていました。
SMS一斉送信サービスを導入した結果、以下の成果を達成しています。
| 成果 | 詳細 |
|---|---|
| アンケート回収率の向上 | ・SMSを通じたアンケート回収率が20%に到達 ・従来の郵送アンケートの回収率(10%程度)を上回る |
| 高い顧客満足度 | ・訪問型サービスのアンケート回収率は50%以上 ・91.4%の顧客が「とても良い」または「良い」と評価 ・自由記入欄にも多くのコメントが寄せられた |
今後、SMSアンケートの収集はさらに多様なチャネルに拡大し、訪問型サービス以外の顧客対応にも活用される予定です。これにより、より多くの顧客の意見を迅速に収集し、サービスのさらなる改善に役立てることが期待されています。
SMS一斉送信サービスの活用で業務効率化を実現!
SMS一斉送信は、督促・未払いの通知や予約のリマインド、緊急時の連絡など、さまざまな業務で活用されています。しかし、スマートフォンの標準機能では一度に送れる件数や管理面に制約があるため、法人向けの専用サービスを利用するのが一般的です。
サービスを比較・選定する際は、到達率・送信処理能力・機能の充実度・セキュリティ体制を確認しましょう。また、国内直収型のサービスを導入することで、配信の安定性と確実性が増し、迅速なビジネス対応が可能になります。
SMS送信サービス「空電プッシュ」は、企業のニーズに応じて簡単に一斉送信や個別送信を実行できる国内直収型のASPサービスです。着信結果確認や携帯キャリア自動判定、長文分割など、実務に役立つ充実した機能も備えています。
SMSの一斉送信をお考えの方は、国内SMS送信市場で10年連続シェアNo.1の「空電プッシュ」をぜひご検討ください。
SMS一斉送信に関するよくある質問
最後に、SMS一斉送信に関する法人向けのよくある疑問点を整理し、運用上の注意点をわかりやすく解説します。
SMSは一斉送信できますか?
個人の携帯電話やスマートフォンに標準搭載されているSMSアプリは、一斉送信に対応していません。企業が複数の顧客や取引先にまとめてSMSを送る場合は、法人向けSMS送信サービスの導入が必要です。
詳しくは「SMSを一斉送信する方法」をご確認ください。
SMSは1日に何通まで送れますか?
SMSの1日あたりの送信上限はキャリアごとに異なります。
たとえば、NTTドコモやSoftBank、楽天モバイルでは原則200通が上限ですが、auは契約期間や月次制限により異なる場合があります。
送信上限を超えると送信制限やエラーのリスクがある点に注意が必要です。
SMSの送信上限数については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:SMSの送信上限数とは?キャリア別の制限数と対処法を解説
SMSの一斉送信はクレームやトラブルにならない?
SMSの一斉送信は便利な機能ですが、適切な運用を怠るとクレームや法的なトラブルにつながる可能性があります。
たとえば、事前の同意を得ずに送ったり、頻繁に送信しすぎたりすると、クレームやトラブルに発展しかねません。また、宣伝色の強いメッセージは迷惑SMSとみなされることがあるため、受信者にとって価値のある情報を送ることを意識しましょう。












