2020/04/15
SMS(ショートメッセージサービス/ショートメール)は、電話番号を宛先にしてiPhoneやAndroidの標準アプリ「メッセージ」から短い文章を送信・受信できるサービスです。現在では、メールアドレスより確実に連絡が取れる電話番号で本人確認が取れることから、LINEやApple、金融機関など様々なWEBサービスでSMS認証として利用されております。 また、SMSはただちに自動受信し「ポップアップ画面」に表示されますので、視認性が高いことから、企業と顧客のキャンペーンやアンケート、安否確認システム、サポート・予約通知連絡などのコミュニケーションに活用されはじめています。今回は、SMSを送る前に確認しておきたい4つの注意点と、iPhone・Android・フィーチャーフォンなどの個別送信、法人から顧客向けの一斉送信についてご紹介します。
目次
SMSは「ショートメッセージサービス」の略称で日本では1997年から携帯電話でのサービスが始まり、「送信者の電話番号」「本文」「送信日時」を送ることが出来るシンプルなテキストメッセージサービスです。
以前はキャリア毎にサービス名称が異なり、同じキャリアの利用者同士でしか送れませんでした。ドコモはショートメール、auはCメール、Vodafoneのスカイメールと聞けば馴染みがある方もいるのではないでしょうか。現在は異なるキャリアの利用者同士でもiPhoneやAndroidの標準搭載の「メッセージ」アプリでSMSを送信・受信できます。
SMSでメッセージを送信する前に、確認しておきたい注意点を4つ取り上げて解説します。
SMSはインターネット回線ではなく電話回線を使ったメッセージサービスのため、通話と同様に送信する側のみ料金が発生します。送信文字数によって料金が決定し、たとえばNTTドコモの場合、全角70文字は3円、以降全角67文字ごとに3円ずつ加算され、最大で全角670文字30円です。
(参考記事:NTTドコモショートメッセージサービス(SMS)ご利用料金)
また、端末またはアプリによって送信可能な文字数は異なるため、SMSを利用する場合は70文字以内が推奨です。そのため、緊急時を除き、長いメッセージはLINEやFacebookなどメッセージサービスなどでやり取りするのが一般的と言えるでしょう。
企業が顧客とコミュニケーションを取る場合を考えると、キャリアの電子メールはデフォルトで受信拒否になっていることがあるのに対し、SMSはデフォルトでは受信可になっており、かつ、標準アプリ「メッセージ」で、受信者の目にとまりやすいといえます。
SMSは世界標準のため国を問わず送信可能ですが、国際SMS送信は最低でも1回50円(NTTドコモ、全角70文字以内の場合)の料金が発生するため、注意が必要です。
iPhoneなどiOSで「メッセージ」アプリを利用して送信した場合、受信端末がiOSの際は、別途料金がかかるSMSの代わりに、パケット定額が適用されるiMessageが優先して利用されます。また、Android端末など「メッセージ」アプリ利用しSMS規格外(画像などの添付、件名の入力、全角670文字を超える文字数など)の送信は、適した規格のMMS(マルチメディアメッセージングサービス)に自動的に切り替わります。MMSとはキャリア専用のメールアドレス(auは@ezweb.ne.jp、ソフトバンクは@softbank.ne.jp)を宛先にしたメッセージサービスです。そのため、MMSを採用していないドコモやほとんどのMVNO(格安sim)では送信・受信エラーとなります。
このように、MMSは送信端末や受信端末に制限があることから、SMS規格外のメールを送信する場合は、「メッセージ」アプリを利用せずに、GmailやYahoo!メールなどのWEBメール、LINEやFacebook、+メッセージなどのメッセージアプリの利用を推奨します。
SMS宛先の電話番号だけでは送信者が把握しづらいことから、アドレス帳で登録された名称を参照し表示されます。そのため、アドレス帳に登録されていない場合は、電話番号が表示されますので、本文へ送信者名の明記が必要です。
電話番号のみで送信・受信できてしまうことから、SMSの本文に送信者名を偽ったなりすましメール(詐欺・迷惑メール)が発生しております。心当たりのないSMSメッセージは、電話番号を頼りに検索エンジンなどで情報を収集、確認しましょう。なりすまし/詐欺・迷惑メールと判断できた場合は、ただちに「着信拒否設定」をしてください。不審な電話番号へ電話をかけたり、メッセージを返信したりしないようにしましょう。
SMSで広告宣伝メールを送信する場合には「特定電子メール法」に基づき事前の同意が必要となります。金融機関や自治体による督促、配達日や作業日の通知連絡など取引関係のある場合は例外となるケースがあります。しかしながらトラブルが発生しないよう契約・登録時に事前の同意を取っておく事を推奨致します。
また、電話番号は個人情報のため「個人情報保護法」はもちろん、メールの回数制限・時間制限(夜間送信)など「特定業務に関する関連法規(貸金業法、特商法、景表法など)」を遵守する配慮が必要です。
(関連記事:SMS導入担当者が必ず理解しておきたい3つの法律)
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AndroidとiPhoneは、「メッセージ」アプリを使用して送信します。使い方は基本的に同じですが、送信ボタンの場所やアイコン、名称が異なります。フィーチャーフォン(ガラケー)は主にメール機能から送信できます。
パソコン(Windows・Mac)からSMS送信する場合は、送信元の電話番号が必要なことから、基本的にはiPhone、Androidと連携(経由)が必要です。Android・iPhone別にパソコン(Windows・Mac)を使ったSMSの送信方法をご紹介します。
※iPhoneはMAC以外でのメッセージ機能の利用は許可されておらず送信・受信は出来ません
Macのメッセージ機能に、iPhoneで利用しているApple IDでサインインすることで使用可能です。 (Mac でメッセージを使う - Apple サポート)
パソコンのWEBブラウザ(Chrome、IEなど)をから、PC 版メッセージを開き、QRコードをAndroidの「メッセージ」アプリからスキャン「認証」することで使用可能です。 (パソコンでメッセージを確認する - Messages ヘルプ)
SMSの一斉送信は、システムを介しての送信が必要なことから、自社でのシステム構築よりも手軽に導入できる「SMS送信サービス」を検討する企業も増えております。「SMS送信サービス」では一斉送信だけでなく、SMSを利用した本人認証(API利用)や音声ガイダンス(IVR)にあわせたSMS送信、配送・配達連絡にあわせたSMS通知などが利用可能です。
(関連記事:「空電プッシュ」PCからのSMS一斉送信・個別送信)
「SMS送信サービス」事業者選びのコラムもございますので、ぜひ参考にしてみてください。
(関連記事:SMS送信事業者選び~窓口、運営ポリシー、事業継続性~)
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今回は、「SMS(ショートメッセージサービス)の送り方と4つの注意点」、「SMSの個別送信方法から一斉送信」についてご説明しました。NTTコム オンラインが運営する「空電プッシュ」は、SMS配信事業者として多くの企業のご支援をさせて頂いております。是非お気軽にお問い合わせください。
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