SMS(ショートメッセージサービス)は、携帯電話番号だけでメッセージのやりとりができる便利なサービスです。キャリアを問わず、アプリのインストールも不要で到達率も高いためビジネスシーンで利用されている方も多いのではないでしょうか。
一方、SMSには文字数制限があり短文しかやりとりできないというイメージがあるかもしれません。この記事では、SMSの文字数制限やメリット、注意点、活用例などについて詳しく解説します。
目次
- SMSの文字数制限とは
- SMSのメリットと注意点
- SMSの送信にかかる料金
- SMS送信サービスの活用例
- SMS送信サービスを選ぶ際に確認したいポイント
- SMSは文字数制限があっても多種多様に活用できる
SMSの文字数制限とは
本来SMSは名前のとおり短い文章をやりとりするためのサービスです。メールや他のメッセージアプリとは違い、送受信できる文字数に制限が設けられています。
現在ではその制限が拡張され、以前よりも長文のメッセージが送信できるようになりました。では、どのくらいの文字数をやりとりできるのでしょうか。
SMSの文字数制限について詳しく解説します。
2019年に最大670文字まで拡張された
サービス開始当初、SMSでやりとりできる文字数は最大全角70文字まででした。その後、利用者の増加に伴い、同じキャリア同士なら最大全角670文字まで送信が可能になります。ただし別のキャリアに送信する場合は全角70文字までと変化はありませんでした。
そして2019年9月、異なるキャリア間のやりとりでも文字数制限が拡張されました。他社キャリア宛てであっても、全角最大670文字までの送信が可能になったのです。
これにより課題とされていた文字数制限が大きく緩和され、コミュニケーションの幅も広がったと推測されます。ただし670文字以上を送信する場合はエラー、もしくは分割されて送信されるので注意しましょう。
キャリアや端末によって異なる
異なるキャリア間でも文字数は最大670文字まで拡張されましたが、実は使用する機種ごとに制限が異なるので注意が必要です。
例えば古いモデルのスマホやガラケーを使用している場合、搭載されているSMSアプリのバージョンが文字数の拡張に対応していないことがあります。
また、ドコモ、au、ソフトバンクの回線を使用して格安SIMを提供するMVNOも、多くが670文字まで送信可能ですが、SMSの使用がオプション契約とされていることもあります。
受信側の契約内容によっては正しく受信されない場合があることも注意しなければなりません。
SMSのメリットと注意点
メールやLINEと違い、拡張されたとはいえ文字数制限のあるSMSは使いにくいと感じる方も多いかもしれません。しかし、それ以上にSMSにはたくさんのメリットが存在します。
特にビジネスシーンでは顧客とのコミュニケーションに活用できる機会が多く、注目する企業も多いです。具体的なSMSのメリットと、活用するための注意点について解説します。
SMSのメリット
SMSのメリットには、以下のようなものがあります。
- 携帯電話番号がわかれば送信可能
SMSは相手の携帯電話番号さえ知っていれば、すぐにメッセージを送ることができます。 - 電話番号変更の少なさ
携帯電話番号は一度取得すると、他社キャリアへ機種変更する場合でも、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)によって同じ番号を継続できるため、変更することは少ないでしょう。 - ポップアップ表示されるので開封率・到達率が高い
SMSは受け取った際にポップアップが表示されます。受信者の目に入りやすく、開封してもらえる確率が高いでしょう。 - 携帯電話の標準機能で受信できる
SMSはアプリのインストールやアカウント登録が不要です。そのため誰でも手間をかけずに使用できます。
SMSの注意点
SMSを活用する際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 文字数制限がある
先述したように、SMSには文字数制限があります。メッセージを作成する際には文字数を考慮しなければなりません。また受信側のキャリアや機種ごとの違いにも注意が必要です。 - 1通ごとに送信料金が発生する
SMSは1通ごとに送信料金が発生します。コストにも注意しましょう。 - 画像や動画の送信ができない
SMSでは画像や動画の添付はできません。ただし画像や動画のURLを記載し、リンク先で確認してもらうことは可能です。
関連記事:SMSで画像や写真を送るには? 送信方法を詳しく解説
SMSのメリットや注意点については以下の記事でも解説しておりますので、ご参考にしてください。
関連記事:開封率・到達率が高いSMS配信サービスの利用用途と選び方とは?
SMSの送信にかかる料金
SMSの送信には1通ごとに料金が発生します。さらに、文字数に応じて料金は変動します。知らない間に想定外のコストがかかっていた、という事態を防ぐためにSMSの料金について把握しておきましょう。ここでは、個人向け・法人向けそれぞれの料金について解説します。
【個人向け】スマートフォンや携帯電話から送る場合
個人が所有するスマートフォンや携帯電話からSMSでメッセージを送信する場合、1〜70文字のメッセージであれば3円程度の料金が発生します。71〜134文字では6円程度と、文字数の増加に比例して料金も上がっていく仕組みです。
1通あたりの文字数と、何通送るかによって料金の目安が計算できます。想定以上のコストとならないよう、SMSを使用する際には意識しておくと良いでしょう。ちなみにSMSの受信側に料金は発生しません。
【法人向け】SMS送信サービスを活用する場合
法人でSMSの送信を行う場合、複数の人に対して一斉に情報を届けたいケースが多いのではないでしょうか。複数の宛先にメッセージを送信する場合、携帯電話から一通一通送信するのは時間がかかり効率が悪いでしょう。そこで便利なのが、「SMS送信サービス」の利用です。
SMS送信サービスは、SMSを携帯電話ではなくPCから一斉に、もしくは個別に送信できる法人向けサービスです。SMS送信サービスは複数存在しますが、料金は提供する事業者によって異なります。
SMS送信サービスの活用例
SMS送信サービスはどのような場面で使われるのでしょうか?SMS送信サービスの活用例を具体的に紹介します。
- 予約や予約内容の通知
SMSは多数のメッセージに埋もれてしまうことが少ないため、飲食店や旅行などの予約確認やリマインドに適しています。お客様の突発的なキャンセルを防ぐため、前日に予約内容を確認するお知らせを一斉に送るといった用途で活用されます。文字数制限はあるものの、特にお客様に見てもらいたい重要な内容を送信するのに最適です。 - アンケート収集やプロモーション
SMSはメールよりもお客様に気づいてもらいやすいため、効果的なアンケート収集やプロモーションが行なえます。文字数制限はありますが、詳細について確認してもらうにはメッセージ内にURLを記載することでサイトなどに誘導できます。 - お客様への重要な連絡
「契約に関わる書類に不備がある」「料金のお支払いが遅れている」など、重要な内容で連絡を取りたいが、電話やメールではなかなか繋がらない場合に、着眼率の高いSMS送信サービスを活用することができます。
活用例については以下の記事で詳しくご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
関連記事:SMS 一斉送信をどう取り入れる!?長所や短所も詳しく解説
SMS送信サービスを選ぶ際に確認したいポイント
数あるSMS送信サービスの中から、最適なサービスを選ぶために確認したいポイントについて解説します。
- 国内直収であること
SMS送信サービスには「国内直収接続」と「国際網接続」の2種類の配信方法があります。国際網接続の場合、海外の回線網を経由するためお客様の端末で受信拒否設定を行っている可能性があります。国内へ送信したい場合は国内直収接続を選びましょう。 - 送信処理能力
多くの顧客を抱えている場合や、スピーディーな通知を必要とする場合はSMS送信サービスの送信処理能力が重要です。送信処理能力が低いと、顧客が必要なときに通知が遅延する可能性があります。企業にとって大きな損失につながることもあるため、送信処理能力の高さが重要なポイントになるのです。
選び方のポイントについては、以下の記事でも詳しく紹介しておりますので、参考にしてください。
関連記事:SMSを一斉送信するには?メリットとサービスの選び方
SMSは文字数制限があっても多種多様に活用できる
SMSはメールやLINEなどの便利なサービスが普及した現在でも変わらず使用されています。到達率・開封率の高さや電話番号だけで送信ができるといったメリットは大きく、特にビジネスシーンで今後も活用され続けるでしょう。
法人でSMSを活用する場合、一斉送信などさまざまな機能が利用できるSMS送信サービスがおすすめです。NTTコム オンラインが提供するSMS送信サービス「空電プッシュ」なら、SMSの課題とされる文字数についても660文字〜670文字が送信可能です。
お客様とのコミュニケーションを確実に行うため、「空電プッシュ」の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。