SalesforceのAppExchangeを使うと、SalesforceのDBと連携したSMSの送信が可能です。SMSはメールや電話にはないメリットがあるため、顧客への連絡手段としてSMSを活用している企業も多くあります。Salesforceを導入済みなら、SMSの活用も検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では、SalesforceにおけるSMSの活用例やSMSを活用するメリットを紹介します。SMS送信を便利にするSalesforce用アプリも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
- SalesforceにおいてSMSは顧客への重要な連絡やリマインド、プロモーション情報の配信やお礼メッセージなど、さまざまな用途に活用されている
- SMSには「携帯電話番号で送信できる」「開封率・到達率が高い」「ガラケーでも利用できる」といったメリットがある
- SalesforceでSMSを送信する際は、事前に設定が必要
目次
- Salesforce(セールスフォース)とは
- SalesforceにおけるSMS活用が注目される理由
- SalesforceとSMS送信サービスを連携することでできること
- SalesforceにおけるSMSの活用例
- SalesforceでSMSを活用するメリット
- SalesforceとSMS送信サービスを連携する方法
- SalesforceのSMS送信を活用する上での注意点
- Salesforceと連携できるSMS送信サービスの選び方
- SalesforceでのSMS送信にはKaraden for Salesforceがおすすめ
- SMS送信で確実にメッセージを届けよう

Salesforce(セールスフォース)とは
Salesforceは、営業活動やマーケティング、顧客管理などを効率化するためのさまざまな機能を提供するクラウドサービスです。世界中で広く活用されているサービスで、日本でも多くの企業がSalesforceを導入しています。
Salesforceは数多くの製品・機能から構成されていて、自社に必要なものを組み合わせて導入できるのが特徴です。Salesforceの機能は多種多様で、その中にはSMSを使った顧客へのアプローチも含まれます。
SalesforceではただSMSを配信するだけでなく、URLをクリックしたユーザーの計測などマーケティングに役立つデータの取得も可能です。
SalesforceにおけるSMS活用が注目される理由
近年、SalesforceにおけるSMSの活用が注目を集めています。その背景には、モバイル端末の普及率の高さがあります。総務省の調査によると、2021年時点でモバイル端末の保有率は97.3%に達しており、SMSはほぼすべてのユーザーに確実に情報を届けられる手段といえるでしょう。
メッセージツールとしてはメールも広く活用されていますが、平均開封率はおよそ20%といわれており、情報を確実に届ける手段としては限界があります。一方、SMSは受信数が比較的少なく、ポップアップ通知によって目に留まりやすいため、メールよりも高い反応が期待できる点がメリットです。
こうした特性を持つSMSとSalesforceを連携させることで、顧客へのリマインド通知やキャンペーン案内、フォローアップなどをより確実かつスピーディに実行できるため、多くの企業で活用が進んでいます。
SalesforceとSMS送信サービスを連携することでできること
SMS送信サービスは、SMSを効率的に送信するための機能を提供するサービスで、Salesforceとの連携に対応したものもあります。例えば「Karaden for Salesforce」では、次のような操作が可能です。
- Salesforce上でSMSの個別送信やグループ送信
- Salesforceのフロービルダーを利用したSMSの自動送信
- Salesforceに登録された項目をメッセージに差し込む
- 送信処理状況などをSalesforce上で確認 など
これらの機能は、以下のようなシーンで活用できます。
- キャンペーンやセール情報の告知
- アポイントメントの日程調整
- アンケートの送付
- 予約のリマインド など
SalesforceにSMS機能を簡単に追加!Karaden for Salesforce
SalesforceにおけるSMSの活用例

SalesforceにおけるSMSの活用例には、以下のようなものがあります。
- 顧客へ重要な情報を届ける
- リマインドとして活用する
- プロモーション情報を届ける
- お礼メッセージを送る
それぞれの活用例について、以下で具体的に見ていきましょう。
顧客へ重要な情報を届ける
請求に関する確認など、重要な情報や緊急の連絡は、相手に確実に届ける必要があります。このような連絡にはSMSが適しています。SMSは短文のやりとりに向いているツールで、重要な情報を簡潔に伝えられます。文字数が限られるため、詳細な情報はURLを記載してWebサイトで確認してもらう方法が一般的です。
関連記事:緊急連絡にはSMSがおすすめ!メリットや他の方法との違い
リマインドとして活用する
SMSはリマインドにも効果的です。不動産なら内見予定日、飲食店なら予約日など、業界によってリマインドが必要になるシーンは多くあります。顧客と連絡が取れない場合の業務停滞や損失を防ぐため、リマインドは非常に重要です。
SMSならメールよりも目に留まりやすく、相手に気づいてもらいやすいのがメリットです。1件ずつ電話をかける手間もなく、効率的にリマインドができます。
関連記事:【例文付き】リマインドメールとは?活用例と書くときのポイント
プロモーション情報を届ける
相手の目に留まりやすいSMSは、プロモーション情報を届けたいときにも役立ちます。スマートフォンや携帯電話からはSMSを一通ずつしか送れませんが、SalesforceとSMS送信機能を連携すれば大勢の顧客にSMSを一斉送信することができます。
特にアピールしたい情報を本文に記載し、詳細はURLからWebサイトに誘導するようにすれば、SMSでもメールのようにプロモーション情報を届けられます。Salesforceでは誰がURLをクリックしたかなどを確認できるので、SMSを使ったマーケティングの効果測定も可能です。
関連記事:SMSは販促ツールとしておすすめ!注目される理由と活用事例を紹介
お礼メッセージを送る
Salesforceの機能を活用すると、作成した宛先グループごとにSMSを一斉送信することが可能です。この機能を使えば、モニターや展示会の参加者など特定の顧客へのお礼メッセージにもSMSを利用できます。
マーケティングにおいて顧客と接点を持ち続けることは重要なため、お礼メッセージは欠かせない連絡のひとつです。特定の顧客グループに対して効率的にSMSを一斉送信できるのも、Salesforceを活用するメリットです。
関連記事:SMS 一斉送信をどう取り入れる!?長所や短所も詳しく解説
SalesforceでSMSを活用するメリット

SMSをマーケティングに活用すると、以下のようなメリットがあります。
- 携帯電話番号で送信できる
- 開封率・到達率が高い
- ガラケーでも利用できる
上記3つのメリットについて、以下で解説します。
携帯電話番号で送信できる
SMSの大きな特徴は、携帯電話番号宛てにメッセージを送信できる点です。メールアドレスやメッセージアプリのアカウントがわからない相手でも、電話番号さえわかればメッセージを送信できます。
電話番号しかわからない相手には、電話で直接連絡をとっている企業も多いでしょう。しかし、「電話をしても出てもらえない」「相手の都合が良い時間帯と自社の営業時間が合わない」など、電話で連絡するのが難しいケースも少なくありません。
SMSを活用すれば電話番号しかわからない相手にもメッセージを送信でき、スムーズに連絡がとれるようになります。
開封率・到達率が高い
SMSは、メールと比べて開封率・到達率が高いというメリットもあります。
SMSの開封率が高いのは、メールほど受信数が多くないのが理由のひとつです。メールは毎日の受信数が多く、他のメールに埋もれてしまって開封されないケースも少なくありません。受信数が少ないSMSは他のメッセージに埋もれにくく、届いたときにポップアップ通知が出るため、相手に見てもらいやすいのです。
SMSの到達率が高いのは、電話番号は滅多に変更されないためです。メールアドレスは変更される可能性があるのに加えて、「昔のメールアドレスはもう使っておらず確認もしていない」という人もいます。
一方、電話番号はキャリアを乗り換えても引き続き同じ番号を利用できることもあり、多くの人が同じ番号を長く使い続けています。そのため、一度電話番号を取得した顧客に対しては、SMSで連絡を取り続けられる可能性が高いでしょう。
ガラケーでも利用できる
SMSは、ガラケーでも利用できます。専用のメッセージアプリが必要なサービスはスマートフォンでしかやりとりができず、ガラケーユーザーとは他の手段で連絡をとらなければなりません。一方、SMSならスマートフォンとガラケーの両方に対応しているので、幅広い顧客との連絡手段に活用できます。
また、SMS用のアプリはスマートフォンに標準搭載されているので、専用アプリのインストールが不要で顧客に手間をかけさせない点もメリットです。
SalesforceとSMS送信サービスを連携する方法
SalesforceとSMS送信サービスを連携する方法には、主に次の3つがあります。
- AppExchangeアプリ
- API連携
- メール連携
それぞれの方法について、以下で解説します。
AppExchangeアプリ
AppExchangeは、Salesforceが提供する公式のマーケットプレイスで、Salesforce専用にカスタマイズされた多彩なアプリケーションが公開されています。SMSの送信機能を備えたアプリもあり、Salesforceとの連携を簡単に実現できます。
インストールするだけですぐに使えるものもあれば、簡単な開発や設定を必要とするものもあり、連携方法はアプリケーションによってさまざまです。機能や操作性、価格などもそれぞれ異なるため、事前に必要な機能を洗い出し、自社の業務に合ったアプリケーションを選びましょう。
特に、「すぐに活用を始めたい」「基本的なSMS送信機能があればよい」といった場合には、AppExchangeでSMS送信に対応したアプリケーションを探してみるのがおすすめです。
API連携
API連携とは、異なるシステム同士を接続してデータのやり取りや処理を自動化する仕組みです。SMS送信サービスとSalesforceを連携させる場合、両システムの仕様を確認しながら、専門知識を持つエンジニアが連携機能を開発する必要があります。
一方で、近年ではノーコードで簡単に連携できるSMS送信サービスも登場しており、開発にかかる工数はサービスによって大きく異なります。
「独自の処理や高度な機能を実装したい」「社内に開発リソースがあり、柔軟にカスタマイズしたい」といったケースでは、API連携を検討してみましょう。
メール連携
Salesforceのメール送信機能を利用して、SMSを送信できるサービスも存在します。操作はシンプルで、差出人のメールアドレスを事前に登録しておけば、宛先欄に「国番号+宛先の携帯電話番号+指定ドメイン」を入力するだけで、メールと同じ手順でSMSを送信できます。特別な設定やコーディングは不要で、パソコンから簡単に操作できる点が魅力です。
「手軽にSMS活用を始めたい」「必要最低限の送信機能があれば十分」といった場合には、このようなメール連携型のサービスは導入しやすい選択肢といえるでしょう。
SalesforceのSMS送信を活用する上での注意点

Salesforceを使ったSMS送信は便利な一方で、いくつか注意点もあります。そのひとつが、SMS送信のための事前設定が必要になる点です。例えば、SMS送信を効率化するためのアプリをAppExchangeからインストールして適用する、といった作業が発生します。
また、Salesforceの機能について理解して使いこなす必要がある点も、企業によってはデメリットでしょう。ITスキルを持った人材が不足していると、Salesforceの導入や活用が思うように進められない可能性があります。
さらに、広告や宣伝を目的としてSMSを送信する場合は、「特定電子メール法」を遵守しなければなりません。事前に同意を得ていない相手への一方的な配信や、送信者情報の未記載は違法とみなされる可能性があるため、送信先の選定や運用ルールの整備も必要です。
関連記事:特定電子メール法とは?罰則の内容と違反しないためのポイント
Salesforceと連携できるSMS送信サービスの選び方
Salesforceと連携できるSMS送信サービスは数多く提供されており、自社のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。サービスを選定する際は、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。
- 連携方法
- 利用できる機能
- 料金体系
- 操作性
- セキュリティ対策
- サポート体制
それぞれの項目について、どのような点に注意して選べばよいのか、以下で詳しく解説します。
連携方法
連携方法には、主に「AppExchangeアプリ」「API連携」「メール連携」の3種類があります。
すぐに使い始めたい場合や導入を簡単に済ませたい場合は、AppExchangeアプリやメール連携の利用がおすすめです。いずれも複雑な開発を必要とせず、スムーズに運用を開始できます。
一方、より高度な機能や柔軟なカスタマイズを求める場合には、API連携が適しています。専門知識や開発リソースは必要ですが、自社のニーズに合わせた細やかな設定が可能です。
担当者のITスキルや社内の運用体制を踏まえ、最適な連携方法を選びましょう。
利用できる機能
多機能なSMS送信サービスが多く提供されていますが、利用できる機能はサービスごとに異なります。Salesforceとの連携を目的とする場合は、連携によって具体的に何ができるのかを事前に確認しておくことが大切です。
例えば、Salesforce上でのSMS送信や、登録された項目の差し込み機能があれば、日常業務への活用がスムーズに進められます。自社での具体的な活用シーンや用途をイメージし、必要な機能を洗い出したうえでサービスを選定しましょう。
料金体系
料金体系は、サービスによって大きく異なります。初期費用の有無や月額料金のプラン、1通あたりの送信料、大量送信時に割引が適用されるかどうかなど、各項目を事前に確認しておきましょう。
なお、料金の安さだけを基準にしないよう注意してください。送信精度やサポート体制など、料金以外の価値も踏まえて、費用対効果の高いサービスを選ぶことが重要です。
操作性
日々の業務で継続的に活用するためには、操作性の高さも重要なポイントです。使い勝手の悪いサービスでは、現場での運用が定着しにくくなります。
例えば、「Salesforceの画面上で直感的に操作できるか」「テンプレート作成や一斉送信の設定が簡単に行えるか」「既存の業務フローに無理なく組み込めるか」などを確認しておきましょう。
無料トライアルが提供されているサービスであれば、実際の操作感を事前にチェックできます。また、可能であれば運用を担当する現場のスタッフにも試してもらい、意見を取り入れるのもおすすめです。
セキュリティ対策
Salesforceには顧客に関する重要な情報が多く登録されているため、連携するSMS送信サービスにも高いレベルのセキュリティ対策が求められます。
具体的には、接続方式や通信の暗号化、保存データの管理体制、ログの取得・管理、アクセス権限の制御など、どのような対策が講じられているかを事前に確認しておきましょう。セキュリティ対策が不十分なサービスを選んでしまうと、情報漏えいや不正アクセスなどのリスクにつながります。
サポート体制
スムーズに運用を開始するためには、サポート体制の確認も重要になります。具体的には「導入支援や初期設定のサポートが提供されているか」「マニュアルやFAQの内容が充実しているか」「トラブル発生時に迅速な対応が受けられるか」などを事前に確認しておくと安心です。
また、問い合わせ方法(メール・電話・チャットなど)や窓口の対応時間についてもチェックしておきましょう。サポート体制が不十分なサービスは導入に時間や手間がかかるだけでなく、運用開始後にトラブルが発生した際の対応が遅れ、業務に支障をきたすおそれもあるため、注意してください。
SalesforceでのSMS送信にはKaraden for Salesforceがおすすめ
NTTコム オンラインが提供する「Karaden for Salesforce」は、Salesforce用のSMS送信専用アプリです。高セキュリティで高到達率なSMS送信サービス「空電プッシュ」を提供するNTTコム オンラインのアプリで、Karaden for Salesforceを活用することで、Salesforceで管理している顧客に対して簡単にSMSを送信できるようになります。
リード・取引先責任者等・キャンペーンメンバーの宛先を選択するだけの簡単な操作で、最大5000人までSMSの送信が可能です。標準でレポート/ダッシュボードが備わっているため、配信結果の分析が簡単にできるというメリットもあります。
SalesforceでSMSを送信するなら、ぜひKaraden for Salesforceをご活用ください。
SMS送信で確実にメッセージを届けよう
SMSは携帯電話番号でメッセージのやりとりができるため、到達率や開封率が高いのがメリットです。そのため、リマインドやプロモーションなどさまざまな用途に用いられています。Salesforceを使えばSMSの効率的な配信が可能なので、すでにSalesforceを導入している企業はSMSの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
SalesforceでSMSを送信するなら、NTTコム オンラインが提供する「Karaden for Salesforce」がおすすめです。Salesforceに登録されている顧客情報宛に簡単にSMSを送信でき、配信結果の分析も可能です。ぜひご活用ください。