携帯電話番号でメッセージが送信できるSMSは、開封率が高いため、企業における顧客への連絡ツールとして活用されています。
SMS送付の目的がWebサイトへの誘導の場合は、メッセージを読んでもらうだけでなく目的のページを閲覧してもらうための工夫が必要です。
文字数制限のあるSMSでは、誘導したいWebサイトのURLをSMSにそのまま記載すると文字数が長くなってしまうため、代わりに「短縮URL」を利用することで文字数を削減できます。
この記事では、短縮URLの仕組みと活用するメリットをお伝えし、どのようなシーンで活用されているかを紹介します。
目次

短縮URLの仕組み

短縮URLは、長いURLを元にして発行された短いURLです。短縮URLが元のURLを表示する仕組みは次のようなものです。
短縮URLは短縮URLサービスを利用することで作成することができます。生成されたURLは元のURLに紐づけられて短縮URLサービス提供会社のサーバーに保存されます。短縮URLをタップすると、サーバーに保存された元URLから目的のサイトページへとアクセスできるのです。
SMSで短縮URLを活用する3つのメリット

表示させたいWebページの階層が深い場合や、URLの文字列に日本語が入っている場合など、SMSの本文に数行に渡る長い英数字が羅列されてしまいます。
このように長くなりがちなURLの代わりに短縮URLを活用すれば、次のようなメリットが感じられるでしょう。
- 端的に伝えたい内容を伝えることができる
- 文字数制限内におさめることができる
- SMS送信のコストを抑えることができる
3つのメリットについて、詳しく紹介していきます。
端的に伝えたい内容を伝えることができる
SMSで届くメッセージを開封したときに、本文がURLで埋まっていると本文の内容に注目しづらいだけでなく、最後まで読まれずに閉じられる可能性が高くなります。
携帯電話番号でメッセージが届けられるSMSは、到達率が高い通信手段ですが、開封されても読まれなければ効果が得られません。長すぎる本文やURLばかりが目立つメッセージは、読み手がURLをタップするというアクションを妨げかねないので注意が必要です。
SMSにURLを記載するときには短縮URLを活用するとメッセージの内容がわかりやすくなり、さらに情報が知りたいと思ってもらえるかもしれません。
関連記事:SMSで画像や写真を送るには? 送信方法を詳しく解説
文字数制限内におさめることができる
SMSで送信できる文字数は、2019年から全角670文字(半角1,530文字)に拡大されています。それまで全角で最大70文字までしか送信できなかったことに比べると、多くの情報を伝えられるようになりました。しかし、長いURLを記載してしまうと肝心の内容に使える文字数が少なくなってしまいます。URLが長くなる原因の一つとして、日本語を含んだURLの使用が挙げられます。
日本語が含まれたURLは、SMSで使用するときに日本語部分が英数字やパーセントなどの文字に変換されてしまうのです。やむを得ず文字数が多いURLを使う場合には、短縮URLに変えると文字数を有効活用できるでしょう。
関連記事:SMSの文字数制限とは?活用例やサービスを選ぶポイントも紹介
SMS送信のコストを抑えることができる
SMSで全角70文字より多く送信できるようになったことで、送信にかかるコストの増加が懸念されます。SMSの送信料金は携帯電話の通信事業者によって異なりますが、携帯電話からの送信の場合、多くの通信事業者で文字数ごとに3~33円が必要です。
短縮URLはURLの文字数を大幅に短縮できるため、コスト削減に活用したい機能です。
SMSにおける短縮URLの活用シーン

自社の顧客や、サービスや商品に興味がある方につながるツールとして、SNSやメールも活用されています。しかし、SNSアカウントやメールアドレスを持たない方も多くいるのが現状です。
携帯電話番号でやりとりが可能なSMSは多くの人が使える連絡ツールであり、SMSで短縮URLを活用することでさまざまな目的に活用できます。代表的な活用シーンについて解説します。
Webサイトへの誘導
新商品やサービスの紹介をするときに短縮URLを記載したSMSを送信する方法は、マーケティングの手法としてよく利用されています。SMSは文字数が少なく短時間で読めるため、すぐに開封され目を通してもらえるメリットがあります。
開封したメッセージが簡潔であれば最後まで読まれますが、長いURLが占めているとリンク先を開かずに閉じられてしまうかもしれません。もっと詳しい情報が欲しいと思ったときに気軽にアクセスしてもらうには、短縮URLを活用するなど読まれやすい工夫が必要です。
キャンペーンの案内やクーポンの送付
イベントやキャンペーンの告知方法は、SNSやWebサイトが多いですが、より距離の近いツールとしてSMSでの告知が有効です。着眼率の高いSMSに、キャンペーンの内容とキャンペーンサイトの短縮URLを記載しておけば、詳細情報にアクセスしてもらいやすくなります。
また、SMSでは画像の添付ができませんが、短縮URLを使えばWebサイト上のクーポンの使用が可能です。ネット上やアプリで探すクーポンより、自分宛てにSMSで届くクーポンやキャンペーンの案内は内容を身近に感じてもらえるため、短縮URLからアクセスされやすいでしょう。
顧客アンケート
自社の商品を購入した方や資料請求をした方へのアンケートは、開封率の高いSMSの利用が効果的です。店頭での商品購入時など、その時にはアンケートに答える時間が取れなかった方でも、SMSを通してアンケートを依頼すれば、都合のよい時間を使って回答してもらえる可能性が高くなります。
また、サービス利用後やお問い合わせの通話後にSMSでアンケートの依頼をすれば、短縮URLからすぐにアクセスできるため気軽に回答してもらえアンケートを回収しやすくなります。
申込みや予約の案内
商品の購入や予約後に購入者へ送る確認のSMSには、購入のお礼の言葉や注文の明細を記載するケースが多いです。さらに購入履歴が確認できるWebページやよくある質問へ誘導するURLなど、本文内へ複数のURLを記載することも可能です。
複数のURLをそのまま記載すると長いURLが本文を占めてしまうため、送信コストがかかるだけでなく購入者が内容を確認しづらくなります。短縮URLを活用すれば、1回の送信で複数URLの記載が可能になり、問い合わせしやすくなるなどのメリットをもたらします。
商品入荷のお知らせ
欠品商品の入荷のお知らせや注文商品の発送のお知らせなどは、早めに確認してもらいたい連絡内容です。SMSの受信を確認するためにプッシュ通知を設定している人は多く、比較的早く開封してもらえる傾向があります。入荷のお知らせに商品ページのURLを記載すれば、お客様がすぐにアクセスでき購入のタイミングを逃しません。
また、発送日のお知らせに配送状況が確認できるURLを記載すれば、SMSを受け取った方に検索させる手間を減らせ、顧客満足につながります。これらのURLに短縮URLを使用すれば、情報量の多いメッセージも読まれやすくなるでしょう。
短縮URLを利用してSMSを有効活用しよう
短縮URLは長いURLの代わりに作成された短いURLです。電話番号で送受信できるSMSは文字数の制限があり、キャンペーンの告知やアンケートの回答依頼などでURLを記載すると文字数が多くなってしまいます。
目的のWebページを開いてもらうためには、簡潔で分かりやすい本文を作成しなくてはなりません。そのため、短縮URLで短く変換したURLを本文に利用すれば、わかりやすくなるだけでなく送信にかかるコストも削減できるのです。
NTTコム オンラインが提供するSMS送信サービス「空電プッシュ」では、短縮URLが発行できるため長いURLを22字に短縮できます。
また、URLのクリック数の確認ができるため、販促計画に役立てられるでしょう。SMS送信サービスを導入を考えている場合には、ぜひ到達率の高い「空電プッシュ」をご検討ください。