SMSやメールは、自社の商品やサービスを利用しているユーザーに一斉にメッセージを送る手段として活用できるツールです。とくにSMSはメールに比べ到達率が高いため、できるだけ確実にメッセージを届けたいときのコンタクトツールとして多くの企業で利用されています。
本記事では、ビジネスでSMSの利用を検討している方へSMSの到達率が高い理由や、接続方式の違いについて紹介します。
- 変更されやすいメールアドレスと比較し、変更の可能性が低い携帯番号宛のSMSは到達率が90%以上となることが多い
- 他にも到達率が高い理由として「アプリのダウンロードや会員登録が必要ない」「ガラケーでも利用ができる」などがある
- 法人向けSMS送信サービスでは、SMSの接続方式(国内直収接続・国際網接続)による到達率の違いがある
目次
SMSの到達率とは
SMSは、到達率の高さで多くの企業に選ばれている連絡ツールです。到達率とは、送信したメールに対して相手が確認できる状態で届いた確率のことで、SMSの到達率は90%以上となっていることが多いです。
SMSで送信したメッセージはすべて相手に届くわけではなく、フィルタリングで受信拒否したものや電話番号の間違いや圏外で届かないものがあると到達率が低くなります。ビジネスでSMSを送信する場合、到達率が高くなれば開封される可能性も高くなるため開封率が高いSMSが選ばれています。
SMSの到達率が高い理由
ユーザー宛にメールを送信しても、メールアドレスが変わっているなどの理由でメールが未達となることは少なくありません。金融機関の督促など重要なメッセージを送信するためには、本人に確実に届く到達率の高い方法を選択する必要があります。
電話 | 郵便物 | メール | SMS | |
---|---|---|---|---|
応答率・開封率 | 30〜40% | 5% | 10% | 98% |
到達時間 | ◎ | × | ◎ | ◎ |
伝達情報量 | ◎ | ○ | ○ | △ |
業務稼働 | × | △ | ◎ | ◎ |
トータルコスト | × | △ | ◎ | ○ |
SMSは携帯電話番号でメッセージを送信できるためメールよりも到達率の高く、企業に選ばれることが多くなっている連絡手段です。ここでは、SMSがメールなどに比べて到達率が高くなる理由についてお伝えします。
携帯電話番号は変更の可能性が低い
企業がユーザーと直接コンタクトを取る方法として、メールもよく利用されています。しかし、メールアドレスは1人で複数作成できるため、突然削除されて連絡が取れなくなることもありました。それに対してSMSは携帯電話に紐付いている電話番号宛てに送信するため、変更したり削除したりすることは少なく、長く連絡が取れるのがメリットです。
また近年ではナンバーポータビリティ(MNP)を利用できるようになり、他社に携帯電話の契約を変更しても引き続き同じ携帯電話番号を使えるようになりました。そのため携帯電話番号を利用したSMSは、さらに連絡が取りやすいツールとして利用されています。
アプリのダウンロードや会員登録が必要ない
多くの人にSMSを送信するときには、相手側の受け取りやすさを考慮する必要があるでしょう。メッセージを受け取れる機器が限られたりアプリをダウンロードが必要になったりする場合、メッセージを受け取れない人が出る可能性もあります。
SMSは携帯電話のデフォルト機能のため、アプリをダウンロードする手間がなく、メッセージを受け取るために専用のサービスに契約したり会員登録したりする必要もありません。携帯電話の操作に不慣れな方でもメッセージが届いているかを確認しやすいため、到達率だけでなく開封率も高くなるメリットも感じられるでしょう。
ガラケーでも利用ができる
スマホの利用率は年々増加し、反比例するようにフィーチャーフォンとも呼ばれるガラケーの利用率は下がっています。しかし、年齢が高い層はまだまだ多くの人がガラケーを利用しています。
ガラケーでもスマホと同様にSMSの受信が可能です。機種によってはSMSを受信するとライトが点灯して通知されるため、メッセージが届いていることを確認しやすくなっています。スマホでもガラケーでも受け取りやすいSMSは、利用する機種の違いで届けられないことも少ないため到達率が高くなっているのです。
SMSの接続方式による到達率の違い
企業が顧客にSMSを送る場合、SMS送信サービスを利用することが一般的です。SMS送信サービスを利用するためには、サービスを提供している会社と契約する必要があります。SMS送信サービスにおけるSMS送信方法は主に「国内直収接続」と「国際網接続」の2つがあり、どちらの方法も使用している「一部国内収接続」もあります。
SMSは接続方式によって到達度に大きな違いが出るため、ここでは「国内直収接続」と「国際網接続」の違いを理解しておきましょう。
国内直収接続の場合
回線の安定性と信頼性で国内のユーザーへのSMS送信方法として選ばれることが多いのは、「国内直収接続」です。国内直収接続は「キャリア直収接続」とも言われ、国内の携帯キャリアに直接接続してSMSを送信しています。
NTTドコモなど4大キャリアと呼ばれる国内携帯電話会社の設備を使用しているため、送信が安定しているのがメリットの1つです。また国内のサーバーを通して送信しているため、迷惑メールとしてフィルタリングされることが少ないことも理由の1つになっています。
国内のユーザーに向けて確実にSMSを届けたい場合におすすめの接続方式です。
関連記事:SMS送信サービスは、国内の直収接続を利用するのが安心
国際網接続の場合
国内直収接続に対して国際網接続は、海外の通信事業者を通じて国際網で送信される方法です。海外の通信事業者からSMSを送信すると送信料が安くすむため、大量にSMSを送信するときには送信コストを抑える効果が期待できます。
しかし、近年では海外サーバーを通じて架空請求などの不審なメッセージが届くトラブルも多く、海外からの受信を拒否している人が増えています。海外のサーバーを経由したSMSは迷惑メールとして処理される可能性があり、到達率が低くなる場合(到達率75.4% ※当社調べ)があるため注意が必要です。
確実に国内ユーザーに届けたいと考えている場合には、国内直収接続をしているSMS送信事業者を選ぶことをおすすめします。
SMS送信サービスなら空電プッシュ
SMSは、携帯電話番号宛てにメッセージが送信できるため到達率の高い連絡ツールです。
接続方式には「国内直収接続」と「国際網接続」の2種類があり、海外のサーバーを経由する「国際網接続」はメッセージがフィルタリングされ、到達率が低くなる可能性があります。国内のユーザー宛にSMSを一斉送信する場合には、到達率の高い「国内直収接続」を採用しているSMS送信会社のサービスを利用するのがおすすめです。
NTTコム オンラインが提供する「空電プッシュ」は国内携帯キャリアと直接接続しているため、到達度99%の実績があります。また、1時間あたり193万通のSMSを送信できる設備を使用し、大量の送信でも遅延なくSMSをお届けしています。
導入に不安がある場合には選任の担当者が導入前からしっかりサポートしますので、ぜひお問い合わせください。