「約束の時間に訪問しても相手が不在で、再配達や再訪問が必要になる」というケースは宅配・配送業務、派遣工事業務に従事している人であれば、度々発生することではないでしょうか。
最近では、業界大手のヤマト運輸が配達時間等を変更することを発表し、話題となっています。今回は再配達率、不在率を減少させる一つの手段としてSMSをリマインド通知として活用する方法をご紹介します。
- 国土交通省の調査によると約10回に1回の割合で再配達が発生しており、宅配・配送業界では再配達による燃料費や人件費などの負担が発生している
- 再配達が発生する原因として「配達日時がわからなかった」という内容が上位に挙がっており、SMSで配送日時を事前に通知することで再配達の発生を抑えられる可能性がある
- 配送日時以外にも、予約や訪問日、締切や出欠確認など、SMSはさまざまなリマインドに便利に活用できる
目次
再配達率は平均10.4%。会社、環境に大きな負担が発生
そもそも、再配達や再訪問が発生することで、どのような影響がでるのかを宅配・配送業界を参考に見ていきます。
国土交通省が実施した調査によると、2024年4月の宅配便再配達率は約10.4%と発表されています。つまり、10回に1回程度は再配達が発生しています。
参考:国土交通省「令和6年4月の宅配便の再配達率は約10.4%でした~前年同月比1.0ポイント減少、前回比0.7ポイント減少~」
運送会社への負担
再配達が増加することで、配送にかかる燃料費や人件費、再配達までの荷物の保管料金がコストとして運送会社に発生します。
環境への負担
再配達により、車の走行距離も増加します。その分、二酸化炭素排出量も増加し、環境にも悪影響を及ぼします。
リマインド通知としてSMSを活用
国土交通省が2018年に実施した通販などの再配達に関する消費者意識調査によると、再配達になった理由として最も多かったのは「配達に来るのを知らなかった・贈答や入荷待ちなどいつ配達されるかがわからない商品だった」(37.3%)でした。
上記結果を踏まえると、リマインド通知で、相当数の再配達を減らせる可能性があります。また、電子メールによるリマインドよりもSMSを活用することで、高い効果が期待できます。
以下のような文面で、配達があることを事前に伝えると効果的です。
△月△日に商品をお届け予定です。配送状況は下記リンクよりご確認いただけます。
https://xxx〜
参考:国土交通省「「通信販売と宅配便の再配達に関する調査」の結果について(2018年12月調査)」
リマインド通知にSMSが効果的な理由は「開封率の高さ」
リマインドする方法として電子メールよりもSMSの方が高い効果が期待できる理由は開封率が高いためです。
当日や直前にリマインド通知を送信しても、パソコンの電子メールアドレス宛だった場合、チェックできないこともあります。携帯電話の電子メールアドレス宛だとしても他のメールに紛れてしまい認識されないことも多いです。
その点、SMSによるリマインド通知の場合、常時持ち歩いているデバイスにメッセージが届くことや、機種によっては画面にメッセージが表示されるプッシュ通知機能があることで、顧客にメッセージを高確率で届けることが可能です。
SMSは電子メールのように紛れない
パソコンにしても携帯電話にしても電子メールは届いた順にリスト化されます。そのため、電子メールの数が増えると、ついつい読み飛ばしてしまい、配達や工事のリマインド通知を見逃すことも発生します。
しかし、SMSは電話番号別でメッセージが管理されるので、重要な連絡を読み飛ばしてしまうリスクを低減させることができます。
再配達防止以外にも活用できる!リマインド通知の活用シーンと例文
再配達防止以外にも、SMSを使ったリマインド通知は役立ちます。ここでは、リマインド通知の具体的な活用シーンと例文を紹介するので、参考にしてください。
予約のリマインド
予約のリマインドは、飲食店やホテル、美容室などさまざまな業種で活用できます。予約日時が近づいた際にリマインド通知を送信すると、顧客が予約を忘れるのを防ぎ、当日の無断キャンセルを減らせるのがメリットです。また、変更やキャンセルが必要な場合の手続きを案内しておくと、さらに親切です。
例文:
日時:△月△日 △時〜
予約内容に変更がある場合は、下記リンクよりお手続きください。
https://xxx〜
訪問日のリマインド
工事や点検などの訪問日が近づいた際にリマインド通知を送ることで、訪問時の不在を防ぐ効果が期待できます。顧客が不在の場合、再度の日程調整や訪問が必要となり、業務効率が低下してしまいます。リマインド通知に訪問日時を明記するとともに、変更やキャンセルが必要な場合の手続き方法を添えることで、顧客対応をスムーズに進められます。
例文:
https://xxx〜
締切や納期のリマインド
顧客や取引先への締切や納期のリマインドにも、SMSの活用が効果的です。SMSは視認性が高く、メールや電話よりも迅速かつ確実にリマインドできます。
重要な納期や契約関連の締切をリマインドする際は、具体的な期限を明記したうえで、必要に応じて対応方法や連絡先も添えましょう。
例文:
担当者名:xxx-xxxx-xxxx(連絡先)
出欠確認のリマインド
イベントや会議などの出欠確認のように、確実に返信をもらいたい場合にも、SMSによるリマインドが非常に有効です。SMSはメールよりも確認してもらいやすいだけでなく、短文でのやりとりに適したツールのため、出欠情報を気軽に返信してもらえるのがメリットです。
リマインドには、出欠の回答方法や締切日を明記しましょう。以下の例文のように出欠を返信しやすい形式にすると、スムーズな回答が期待できます。
例文:
1.出席
2.欠席
リマインド通知としてSMSを活用した成果
リマインド通知としてSMSを活用することで、再配達などのコストを減らせるということを紹介してきました。ここで、流通企業と固定系通信キャリアのケースからSMS活用における具体的な成果について紹介します。
流通企業の事例
宅配・配達業界では再配達の多さという課題もありますが、他にも、配送の遅延による問い合わせ電話なども多く発生します。天候や事故など道路状況の影響で、予定よりも到着が遅くなってしまうこともあります。このような場合、事務所には問い合わせの連絡が殺到し、電話対応に追われてしまいます。
そこで、リマインド通知としてSMSを活用しました。配送予定日と配送状況確認サイトを予めSMSを通じてアナウンスすることで、約20%の顧客が配送状況確認サイトにアクセスし、問い合わせ電話が1%未満に激減しました。
通信キャリアの事例
回線工事などを行う会社の場合もSMSを活用することで、コスト削減に成功しています。宅配・配送業界と同じく、工事予定日に顧客の家に訪問しても、不在のケースが多く発生していました。
そこで、訪問の数日前にリマインド通知としてSMSを通じて、工事時間を連絡したところ、在宅率が約50%向上し、ムダな訪問が激減しました。また、回線開設が遅れるとその分契約のタイミングもずれ込んでしまいますが、工事がスムーズに行えるようになったことで、契約までのスピードも早くなりました。
リマインド通知としてSMS送信サービスの活用を
昨今注目されている再配達をキーワードにリマインド通知としてSMSを活用する方法を紹介しました。もし現在、リマインド通知に電子メールを利用されている場合は、一度SMS送信サービスの利用をご検討ください。
SMSは顧客からすると電子メールよりも手軽にチェックできるため、開封率も高いです。メッセージが正しく顧客に届くことで、再配達や再訪問することを減らすことが可能です。
何度も訪問や連絡するコストを削減できるので、全体として利益率を高めることにも寄与します。
是非、弊社NTTコムオンラインのSMS送信サービス「空電プッシュ」を利用して、再配達や再訪問のお悩みを解決してみませんか。