ぱちんこやパチスロといった遊技機関連のオンラインゲームの開発・運営に携わる株式会社サミーネットワークス様。2023年3月に、オンラインのゲームセンター「GAPOLI」をリリースされ、その新規会員登録やログイン認証にSMSを活用するため空電プッシュを導入されました。「電話番号に紐づくSMSを認証手段にすることで、複数のアカウントをつくる、いわゆる”複アカ”による不正行為を防止できるようになった」「コミュニティの健全な運営に役立っている」。こう話す「GAPOLI」プロデューサーの鈴木氏に、導入の決め手や効果についてお伺いしました。
貴社の概要や強みについてお聞かせください。
鈴木氏:当社は、ぱちんこやパチスロなどの遊技機メーカーとして知られるサミーの100%子会社です。おもに、遊技機をスマホやPCで遊べる “オンライン版”として開発・提供しています。
強みは、業界随一の豊富なラインナップです。これまでに、実に460以上のタイトルをリリースしてきました。これだけの規模、ボリュームで遊技機関連オンラインゲームを提供する会社は、他にはないのではないかと思います。
鈴木様が担当されている業務についてお聞かせください。
鈴木氏:私はオンライン上のゲームセンター「GAPOLI」のプロデューサーをしています。
「GAPOLI」は、ぱちんこ・パチスロだけでなく、メダルゲーム、カジノゲーム、ミニゲームなどさまざまなゲームが集まるプラットフォームです。現在提供しているタイトルは40種類以上。多彩なゲームを、ブラウザ上で、気軽に遊んでいただけるようになっています。利用料金は無料もしくは月880円~のサブスクリプション制。2023年3月にリリースし、3か月で、10万人以上の方々にご登録いただいています。
「GAPOLI」の新規会員登録やログイン認証に、空電プッシュをご利用いただいているとお聞きしました。そもそも、なぜ、SMSを認証に使用しようと思われたのでしょうか?きっかけや狙いについてお聞かせください。
鈴木氏:もっとも大きな狙いは「複数のアカウント─いわゆる“複アカ”をつくることを防ぎ、不正を抑止する」ということ。オンラインゲームの場合、複数のアカウントをつくることで、例えば「チーミング」(個人対戦のゲームにも関わらず自作自演の味方チームをつくって有利に対戦を進めてしまうこと)や、「リセマラ」(リセットマラソン。目的のアイテムやパラメーターなどが出るまで、短時間で、頻繁に、何度もゲームのプレイとリセットを繰り返すこと)といったことができてしまいます。また、ユーザー同士が情報交換をするようなコミュニティの場で特定の人物を集中的に誹謗中傷するような荒らし行為も起きやすくなってしまうなど、横行すると健全なゲーム運営・コミュニティ運営ができなくなり、優良なユーザーがゲームから離れて行ってしまいます。そのような事態を防ぎたいという思いがあり、SMSに着目しました。
SMSであれば、携帯電話番号に紐づいた認証を行うことが可能です。メールアドレスに紐づいた認証ですと、どうしても「フリーのメールアドレスを大量につくって複数のアカウントを登録する」ということがしやすくなってしまいます。一方で携帯電話は、通常ひとり1~2台しか持っていないもの。携帯電話番号に紐づくSMSでの認証なら、ひとりで複数のアカウントをつくることは難しく、その点で不正の抑止につながると考えました。
どのような経緯で空電プッシュをお知りになったのでしょうか?
鈴木氏:SMS認証を採り入れること自体がまったく初めてだったので、ゼロベースで調査をするところから始めました。
最初に知ったのが、協力会社から紹介された海外のSMS送信サービス。価格は手頃だったのですが、到達率があまりよくないということで見送りになりました。
「GAPOLI」は、登録してもらい、ログインしてもらって、はじめて遊べるタイプのゲームです。SMSが到達せず登録やログインできないと、遊んでくれる人自体が減り、サービスにとって致命的なダメージになってしまいます。ですから、到達率は必須要件でした。「少しでも到達率の高いものを」「信頼できるものを」と探し、Webサイトなどから問い合わせをして、空電プッシュにたどり着いたという次第です。
空電プッシュを選ばれた決め手についてお聞かせください。
鈴木氏:「99%という高い到達率」と「豊富な導入実績」です。先ほども申し上げた通り、SMS送信サービスを活用するのが初めてでしたので、多くの企業で採用されている、実績のあるサービスを採用したいという気持ちがありました。空電プッシュは、既に多くの企業で2段階認証などに使われています。実績が十分あり、信頼性が高い。安心して導入できると感じ、導入を決定しました。
2023年3月、サービスのリリースと同時に運用を開始されたとのこと。ご活用の方法についてお教えください。
鈴木氏:当初の計画通り、会員の新規登録時と、ログイン時の認証に活用しています。「GAPOLI」のWebページに必要な情報を入力すると自動でSMSが送信され、そこに記載されているパスコードを「GAPOLI」Webページに入力すると、登録もしくはログインが完了します。
サービスをリリースしてから約3か月が経過していますが、まったくトラブルなく、スムーズに運営できています。
導入されてみてのご感想や成果についてお聞かせください。
鈴木氏:使ってみて改めて良いと感じているのが、国内のユーザーのみに絞って送信できる点です。「GAPOLI」は日本向けサービスで海外のユーザーは遊ぶことができません。しかし、メールアドレスで認証をしようとすると「国内のユーザーのみを認証する」「国内か海外かを判断する」というのが難しいのです。携帯電話番号に紐づくSMSであれば、国内の電話番号のみを対象にすることができますので、とても助かっています。私たちのサービスに非常にマッチしているなと改めて実感しました。
現在は、1か月に約10万通のSMSを送信しています。これだけのSMSをトラブルなく、スムーズに送信できているというところがなによりの成果でしょう。当初の狙い通り、問題になるような複数アカウントも出てきていません。
5/25~6/26の期間限定で「7日間無料トライアルキャンペーン」を実施したのですが、もし複数アカウントが可能な仕組みだったら、いくつもアカウントをつくって無料で遊び続ける……といった不正が起こり得たことと思います。いまのところそういったこともなく、空電プッシュのおかげで、とても健全に運営ができている状況です。
今後についてはどのようにお考えですか?活用の展望などありましたらお聞かせください。
鈴木氏:変わらず、「GAPOLI」の認証ツールとして利用し続けたいと思っています。ほかに、「プロモーションや運営側からのお知らせなどにも使ってみたい」という話が出ていまして、現在、検討をしています。
「GAPOLI」のタイトルは、今後さらに増やしていく予定です。今あるジャンルのゲームも増えますが、対戦コンテンツなど新しいジャンルのゲームも幅広くラインナップしたいと考えています。今後も、成長する「GAPOLI」のパートナーとして、継続して空電プッシュを活用し続けたいですね。
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