福岡県北九州市に位置する公立大学法人北九州市立大学様。約6,000名の学生を擁する総合大学で、外国語学部、国際環境工学部、地域創生学群をはじめとする、5学部1学群での学びを提供しています。同大学のキャリアセンターが、4年生の進路状況を早期に把握する目的で導入されたのが空電プッシュでした。「SMSを活用し、少しでも早く学生の就活状況をキャッチアップして、細やかな支援につなげたいと考えた」。こう話すのは、学生支援課 就職係長の佐藤氏。導入の背景や目的、活用法、効果などについて、詳しいお話を伺いました。
貴学の概要や特徴についてお聞かせください。
佐藤氏:北九州市立大学は、福岡県北九州市に位置する総合大学です。1946年(昭和21年)外事専門学校として設立され、1950年(昭和25年)に北九州外国語大学に昇格。2001年(平成13年)に現在の北九州市立大学という名称になりました。もともと外事専門学校だったこともあり外国語学部で知られていますが、経済学部、文学部、法学部、国際環境工学部、地域創生学群と幅広い学部・学群を揃えています。
現在の学生数は約6,000名。北方キャンパス、ひびきのキャンパスのふたつのキャンパスで、多くの若者たちが学びを深めています。
佐藤様はどのような業務を担当されているのでしょうか?
佐藤氏:就職係長として、主に北方キャンパスのキャリアセンターで、文系学生の就職をサポートしています。空電プッシュの選定、導入、活用にも携わりました。
2024年の3月に空電プッシュを導入されたとお聞きしています。まずは、導入の目的や背景についてお聞かせください。
佐藤氏:4年生の就活状況をできるだけ早期に把握したいと考え、進路調査のために空電プッシュを導入しました。
キャリアセンターでは以前から、5、7、10、12、2月、そして卒業式と、年6回の進路調査を行っています。卒業式時点での進路把握率はほぼ100%とかなり高いのですが、一方で、5月の調査時には5割程度しか把握できていないという課題がありました。
早い段階での把握率が低い要因は、恐らく、学生と直接つながる手段が不足していたからだと思います。調査方法は、ゼミの先生にお願いして紙で調査票を配布してもらうようにしているのですが、「4年生になり授業が減ってしまった」「卒論を書き終えてしまった」などの理由で、そもそも大学に来ない、調査票を渡せない学生が多くいました。
7月、10月の調査では調査票の配布に加えて、キャリアセンターの職員が学生に電話して聞き取りを行うということをしているのですが、電話に出てくれないという課題が……。ここ数年でインターネットを介しての連絡や事務手続き、オンライン授業が浸透した影響もあるのだと思うのですが、コロナ前に比べて圧倒的に電話に出てくれない学生が増えました。
そこで、LINEを導入したのですが、ほとんどの学生が本名ではなくハンドルネームで登録しているため、誰が誰だかわからず個人が特定できない状況に。結果、LINEは個別のやり取りではなく、「進路調査が始まりました」といったような、一斉メッセージの送信のみに活用しています。
ほかに、自宅や実家に調査票を郵送するなど、さまざまな手段を使って学生にコンタクトを取ってきたのですが、どうしても学生とダイレクトにつながれず就活状況を把握するのが遅くなってしまう。早い段階での把握率が低いと、「まだ就活をはじめていない」「何をしたらいいかわからない」といった学生への支援が遅れてしまいます。
そのような事情で悩んでいたとき、たまたま空電プッシュのDMを見て、「これは使えるのではないか」と、話を聞いてみることにしました。
空電プッシュの説明を聞いて、どのようにお感じになりましたか? 惹かれた点や導入の決め手についてお聞かせください。
佐藤氏:もっともよいと感じたのが、「携帯電話番号でメッセージが送れるところ」です。携帯電話番号でしたら全学生分を把握していますし、個人もしっかり特定できます。直接、学生ひとり一人とつながることができるというところに大きな魅力を感じました。
それから、キャリアセンターの番号を送信元にSMSを送れるところもポイントでした。知らない電話番号からSMSが届くのではなく、学生が知っているキャリアセンターの番号から届くので、安心して見てもらえるのではないかと思いました。
加えて、料金プランが柔軟なところにも惹かれました。私たちの進路調査は毎月行うようなものではなく、ある特定の時期に集中して実施するものです。ですから費用面でも最適なプランをご提案いただいた点が有難いと感じました。
2024年4月の導入後は、どのように空電プッシュを活用していらっしゃいますか?
佐藤氏:まだ在学生の進路調査には使っていないのですが、4月に1回、「北九州市の事業所に勤務することになった学生がどのぐらいいるか」の調査に活用しました。
私どもの大学には、地元就職担当係というセクションがあり、市立大学ということもあって市役所と連携しつつ地元への就職を支援しています。
4月末~5月の連休明け辺りは、ちょうど大手企業に就職した新卒社員の配属先が決まる時期。「東京や大阪に本社がある企業に入社し、北九州市の支店に配属になった」などの学生を把握するため、こうした調査を行っています。
今回は、「就職先での配属状況を把握するため、アンケートにご回答ください」といった文言とWebアンケートに誘導するリンクを記載したSMSを200件ほど送信し、そのあと、電話でフォローするということを行いました。
SMSだけを見てすぐにアンケートに回答してくれた卒業生は、正直なところ、あまり多くはなかったのですが、その後の電話対応がとてもスムーズに進められたところが有難かったですね。これまではとにかく電話して、当方の職員が口頭で趣旨を説明し、就職先や配属先の名称を聞き取るということをしていたのですが、「SMSが届いていると思いますが」「アンケートにご協力ください」といった簡単な説明をするだけで済むようになりました。その場で企業名などを聞き取る必要がなくなったため、聞き間違いのリスクや、再確認のため、またお電話をするといった手間も減っています。
使ってみてのご感想や効果についてお聞かせください。
佐藤氏:困ったことが思いつかないぐらいスムーズに利用できました。事前に操作説明をしていただいたということもあり、とても簡単に使え、すんなりとSMSをお送りすることができました。改めて、便利なツールだと実感しています。
効果として実感しているのは、やはり、電話連絡の負担が軽くなったところですね。先述したとおり、SMSを送信してからお電話するようになって、「SMSを送っていますよ」といったことと簡単な説明をするだけでよい状況になりました。これから在学生の本格的な進路調査が始まるわけですが、その際に、より大きな時間短縮効果、聞き取り負荷の軽減効果が望めるのではないかと思っています。
今後はどのように活用される予定でしょうか? 目標や展望についてお聞かせください。
佐藤氏:10月の調査で、4年生、約1,000名にSMSを送る予定です。キャリアセンターにも来てくれない、電話も出てくれない学生が、SMSだったら反応してくれるのではないかと期待しています。
しばらくはSMSだけでなく電話でのフォローをする必要があると思うのですが、少しでも架電の件数を減らして、いずれはSMSだけで調査が完結するような状況に持っていきたいですね。
そして今後は、卒業生とのつながりを強化するためにも活用したいと考えています。近年は、新卒社員の早期離職が増えていると聞きます。離職しないのがベストではあるのですが、離職してしまった場合に、SMSで連絡が取れていれば、新たな求人を紹介するなどフォローができます。また、卒業生として学生の就活支援をしてもらうといった動きも取りやすくなると思うのです。
新社会人の方は日中仕事で忙しく電話に出ることが難しい方が多いので、SMSを活用して連絡を取り合いたいですね。携帯番号なら、メールアドレスや住所のように頻繁に変わることがないため、継続して連絡が取りやすく、便利に活用できると思っています。
私たちのミッションは、学生のよりよい就職を支援すること。今後もSMSを活用し、調査業務の負荷を減らして、本来の業務により集中できる環境を整えたいと思っています。
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