全期間固定金利型から変動金利型まで多彩な住宅ローンを取り扱う日本住宅ローン株式会社様。IT技術を活用し、少人数で、全国各地のお客様をカバーしています。そんな同社が、2023年7月、アプリのログインID・パスワード送付のために導入したのが空電プッシュでした。「以前からSMS送信は行っていたのですが、想定していたよりも未達が多く課題となっている状態でした。これを解消するため、空電プッシュに切り替えました」。こう語るのは、同社業務役員の安永氏。ほか、システム開発部の田中氏、商品事業部の國分氏に、詳しいお話を伺いました。
貴社の概要や強みについてお聞かせください。
安永氏:当社は、積水ハウス、大和ハウス工業、住友林業、セキスイハイム、三菱HCキャピタルの共同出資により誕生した住宅ローン専門の金融機関です。提携ハウスメーカーの巨大な営業ネットワーク網、当社と提携ハウスメーカー全国 約1600カ所をつなぐ独自の住宅ローン専用システムの構築などにより、200名程度という少数精鋭の企業でありながら、累計融資金額は4.5兆円を超え数ある金融機関の中でフラット35の申込実績でトップクラスを誇っています。
皆さまの所属部署や業務内容についてお教えください。
安永氏:私は業務役員として、株主であるハウスメーカーとのリレーションづくりや、数値目標の立案、新しいシステムの導入検討など、幅広い業務を担当しております。
同席しておりますシステム開発部の田中が、空電プッシュの導入やシステム連携の部分を担当しました。國分は商品事業部の部長として新商品の立ち上げや周辺システムの要件定義、アプリの統括などを行っています。
2023年7月に、アプリのログインIDやパスワードを送信するため空電プッシュを導入したとお聞きしました。まずはアプリの概要についてお聞かせいただけますでしょうか?
國分氏:私たちが提供している「日本住宅ローンアプリ」は、住宅ローンの申込から契約まで、ほぼすべての手続きがワンストップで行えるアプリケーションです。住宅ローンの返済口座登録や団体信用生命保険の告知なども行えるようになっており、「ペーパーレスですべての手続きが行える」というコンセプトで開発・提供をしています。
もともとは他社のSMS送信サービスをログインID・パスワード送付に使用していたとお聞きしました。どのような課題があって、空電プッシュに切り替えたのですか?
田中氏:以前は別のSMS送信サービスを使っていたのですが、想定していたよりも未達が多く、お客様からコールセンター宛てに「SMSが来ないけれどどうなっているのか」といった問い合わせをいただくこともあり、ご迷惑をおかけしていました。
そもそもSMSが届いているかどうかを確認する機能もなく、到達しているのか未達なのか、未達だとしたら原因はなんなのかというのもまったくわからない状況でした。お客様からお電話をいただいて初めて「届いていない」ということがわかり、未達原因がわからないまま対応していたため、オペレーターの心理的負担も大きかったように思います。
我々に「届いていない」というご連絡をいただいた場合はまだよいのですが、恐らく、提携ハウスメーカーの営業担当者様にそれなりの数の問い合わせが入っていたのではないかと思います。それを考えると看過できないということで、SMS送信サービスを切り替えることになりました。
空電プッシュを選ばれた決め手についてお聞かせください。
田中氏:一番の決め手は、やはり到達率の高さですね。99%の到達率を誇っていると聞いて、とても魅力的だと感じました。国内の携帯キャリアと直接接続しているということもあり、安定性や確実性も高い。安心して導入できると思いました。
もうひとつの決め手が、管理画面から到達確認や未達の原因が確認できるという点です。我々が求めている機能がしっかり備わっていました。
ほかに、NTTグループが提供するサービスであるという信頼感、金融機関をはじめ多くの企業で使用されているという実績もポイントになりました。
十分な実績や機能、そして信頼感があり、なおかつコストも検討したなかでもっとも手頃でした。あらゆる面でアドバンテージがあり、空電プッシュの導入を決定しました。
アプリの認証のための導入ということで、システムとAPIで連携させているとお聞きしています。連携のしやすさについてはどのようにお感じになっていますか?
田中氏:まったく問題なく、とてもスムーズに連携できました。契約してすぐシステム関連の仕様書をいただいたのですが、わかりやすく、SMS送信サービスの切り替えに伴うシステム改修において困ったことはありませんでした。
具体的なご活用方法や、導入効果についてお聞かせください。
國分氏:予定通り、アプリのログインIDとパスワードを送付する目的で使用しています。
SMS送信サービスを空電プッシュに切り替えたことで、お客様からの「SMSが届かない」といった問い合わせ電話が大幅に減りました。月数十件あったお問い合わせが、1件あるかどうかという印象です。きちんとSMSが届き、アプリを使っていただけていると実感し、とても安心しております。
到達・未達が確認できるようになったというのも嬉しいところですね。以前は、SMSが届いたか届いていないかさえも私たちにはわかりませんでした。空電プッシュに切り替えたことで、到達・未達だけでなく、その理由までわかるようになり、「届いていない」とのお電話が入った場合に、すぐにステータスを調べて、状況を把握しつつ的確な回答ができるようになりました。
田中氏:また、管理画面が見やすいところも気に入っています。月次・日次でのSMS送信数が一目でわかり、曜日などによるSMS送信数の傾向が手に取るようにわかるんですよね。今後は、「どのような曜日、タイミングにSMSの送信数が増減するのか」といったことを分析して、アプリの改善に役立てられればと思っています。
送信結果がリアルタイムで確認できるところもよいと思います。サービスによっては、翌日にならないと送信結果が確認できないというものもありまして……。空電プッシュの場合はすぐに結果が確認できるので、お問い合わせ対応をするときだけでなく、たとえばシステム連携のテストや検証も効率的に行えました。
最後に、今後のご活用の展望についてお聞かせください。
田中氏:今後は、ログインIDとパスワード送付での利用に加え、お客様とのコミュニケーション強化に使いたいと考えています。例えば、お客様にお知らせなどの情報やオンラインのギフト券をお送りするなどといった使い方を想定しています。
國分氏:現在は提携ハウスメーカーを通してその先のお客様とコミュニケーションを取ることが多いのですが、今後は、お客様と直接のコミュニケーションを増やしていきたいと考えています。そこに、ぜひ空電プッシュを活用したい。お客様との有用なコミュニケーションツールとして、期待をしております。
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