空電プッシュ活用術:短縮URLを自社ブランドに!「独自ドメイン」の設定と仕組み

前回の記事では、空電プッシュの「短縮URL機能」を活用することで、最大2083文字の長いURLを22文字に圧縮してSMSの送信コストを削減したり、URLのクリック数から疑似的な「既読確認」を行ったりするメリットをご紹介しました。
本記事ではその続編として、短縮URLをさらに効果的に活用するための「独自ドメイン機能」について詳しく解説します。
※独自ドメインをご利用の場合は、設定するドメイン名によって短縮後の文字数が変動します。

この記事の内容
  • 短縮URLの独自ドメイン化による安心感向上・フィッシング対策の効果
  • Webサーバーの設定方法、重要なお知らせ、お申込みからご利用までの流れ

1. なぜ「独自ドメイン」を利用するのか?

空電プッシュで短縮URL機能を利用すると、標準ではhttps://kps.ms/******* というドメインが適用されます。

これをお客様が保有する独自のドメイン(例:https://s.example.jp/*******)に変更できるのが「独自ドメイン機能」です。これには大きなメリットがあります。

受信者の安心感向上

見慣れない文字列のURL(標準ドメイン)よりも、日頃利用している企業のドメインが表示されることで、受信者は「公式からの安全なメッセージだ」と判断しやすくなり、クリック率の向上が期待できます。

フィッシング対策

自社ドメインで運用することで、悪意のある第三者によるなりすましサイトのURLと明確に区別できるようになり、お客様をフィッシング詐欺などの脅威から守ることに繋がります。

※本機能の利用料以外に、貴社でのリダイレクト用サーバー構築・維持費、SSL証明書の運用費用はお客様のご負担となります

ここから先の「2. 独自ドメイン利用時の通信の仕組み」以降は、Webサーバーの設定に関する技術的な内容となります。
実際の設定や運用には専門知識が必要となりますので、社内のシステム管理者様やエンジニアの方へ本記事をご共有いただき、連携してご準備を進めていただきますようお願いいたします。

2. 独自ドメイン利用時の通信の仕組み

独自ドメインを利用してSMSを送信し、お客様が目的のWebサイトへアクセスするまでの流れは以下のようになります。

  1. 送信要求: お客様(企業側)から空電プッシュへ、元の長いURLを含めて送信を要求します。
  2. 変換と送信: 空電プッシュのサーバーで独自ドメインの短縮URLを作成し、SMSとして送信します。
  3. 自社サーバー(短縮URL用に用意したサブドメインのサーバー)での受付と転送(重要): 受信者がURLをタップすると、まずはお客様(企業側)のWebサーバーにアクセスが向かいます。ここで、空電プッシュのサーバー(https://kps.ms/)へ自動転送(リダイレクト)する設定が必要です。
  4. 最終リダイレクト: 空電プッシュのサーバーが元のURLを割り出し、最終的な目的のWebサイトへ受信者を案内します。

3. Webサーバーでのリダイレクト設定例

※本項目はシステムご担当者様向けの設定参考情報です。

自社サーバー(例: s.example.jp)から空電プッシュのサーバー(https://kps.ms)へ転送する際の設定例です。アクセスされたパス(文字列)をそのまま引き継いでリダイレクトさせる必要があります。

Nginxの場合

server ディレクティブ内に以下のように記述します。

server {
  # kps.ms へのリダイレクト設定
  # パラメータを維持して転送します
  server_name s.example.jp;
  location / {
      return 301 https://kps.ms$request_uri;
  }
}

Apacheの場合

VirtualHost 内で mod_rewrite を使用する例です。

<IfModule mod_rewrite.c>
  # リライト(転送)機能を有効にします
  RewriteEngine On

  # kps.ms へのリダイレクト設定
  # ^/?(.*)$ で先頭のスラッシュ重複を防ぎ、$1でパスを引き継ぎます。
  # 転送先に新たなパラメータを指定していないため、元のパラメータも自動維持されます。
  RewriteRule ^/?(.*)$ https://kps.ms/$1 [R=301,L,QSA]
</IfModule>

※上記は設定の一例です。貴社の環境に合わせて適宜変更してご使用ください。なお、設定例ではリダイレクトのステータスコードを「301(恒久的な移動)」としていますが、ブラウザへのキャッシュの影響を考慮し、ご要件に合わせて「302(一時的な移動)」への変更もご検討ください。

4. ご利用にあたっての重要なお知らせと制限事項

本機能はオプション契約となるため、別途お申込みが必要です。また、システム設定・運用時には以下の点にご注意ください。

  • DNS(CNAME)ではなく、自社でのリダイレクト用Webサーバーが必要です
    DNSのCNAMEレコードで直接空電プッシュに向ける設定には対応しておりません。これは、HTTPS通信を行うために空電プッシュ側でお客様独自のSSL証明書を管理・設置する仕組みを持たないためです。
    そのため、お客様ご自身でSSL証明書を適用した転送用のWebサーバーを常時稼働していただく必要がございます。
  • 遷移先サイトと「全く同じドメイン(FQDN)」は設定できません
    短縮URLのドメインを、最終的に表示させたいWebサイトと全く同じものにすることはできません(通信がループしてしまうのを防ぐため)。
    【解決策】 本サイトが example.jp の場合、SMS短縮URL専用として s.example.jpなどの異なるサブドメインをご用意ください。
  • パス名を含めた指定は不可
    指定できるのはドメインのみです。特定のディレクトリパス(例:example.jp/sms/など)を含めた形での指定はできません。
  • 使用可能な文字のルール
    設定できる独自ドメインは、半角の「英数字」「ハイフン」「ドット」のみで構成された3~63文字の範囲となります。

5. お申込みからご利用までの流れ

短縮URL機能で独自ドメインをご利用いただく際の、お問い合わせからご利用開始までのステップは以下の通りです。

【既に「短縮URL機能」をご利用中のお客様へ】
現在すでに短縮URLオプションをご契約中の場合、追加料金なし・追加のご契約手続き(御申込書)不要で独自ドメインをご利用いただけます。必要書類は「設定内容確認書」のみとなります。

  1. 営業担当者へのお問い合わせ
    まずは弊社営業担当者まで、本機能のご利用希望をお知らせください。
  2. 必要書類のご案内
    弊社より必要書類をご案内いたします(新規に短縮URLオプションを追加されるお客様には「御見積書」「御申込書」「設定内容確認書」をご案内いたします)。
  3. お申込み・ご契約手続き
    設定内容確認書へ必要事項をご記入のうえ、メールにてご返送ください。
    ※新規ご契約時の「御申込書」につきましては、原則として「クラウドサイン」での電子契約をお願いしております(電子契約でのご対応が難しい場合はご相談ください)。
  4. システム設定(並行作業)
    書類ご提出後、弊社側でのシステム設定を約2週間程度で実施いたします。並行して、お客様側にてWebサーバーでのリダイレクト設定(本記事の第3章を参照)のご準備をお願いいたします。
  5. ご利用開始
    お客様側と弊社側の双方で設定が完了しましたら、独自ドメインによる短縮URLを利用したSMS送信を実施していただけます。

6. まとめ

短縮URLを独自ドメインに変更することで、SMSの安全性とブランド力を高めることができます。自社Webサーバーでのリダイレクト設定や証明書の運用など、技術的な準備が必要となりますが、お客様に安心してメッセージを開いてもらうために非常に有効な手段です。
設定にあたっては社内のシステムご担当者様とご連携いただき、ご不明点やオプションのお申込みについては、弊社営業担当者までお気軽にお問い合わせください。

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